あなたの副鼻腔炎、どのタイプか知っていますか?
「副鼻腔炎(蓄膿症)です」と診断されても、実はその中身は一人ひとり違うことをご存知でしょうか?
風邪をこじらせたもの、アレルギーに関連するもの、中には歯が原因のものまで、副鼻腔炎には様々な「タイプ」があります。
そして、なぜ自分のタイプを知ることが重要なのか? それは、タイプによって最適なアプローチが異なり、特に「慢性化」してしまっている場合、その背景にある本当の原因を見つけるヒントになるからです。
今回は、代表的な副鼻腔炎のタイプをわかりやすく解説します。ご自身の症状と照らし合わせながら、改善への第一歩を踏み出しましょう。
【タイプ別】あなたの副鼻腔炎はどれ?
副鼻腔炎は、まず症状の期間によって大きく2つに分けられます。
1.急性鼻副鼻腔炎
- どんな症状? 風邪をひいた後などに、急に鼻が詰まり、黄色い鼻水が出たり、頬や眉間に痛みを感じたりします。発熱を伴うこともあります。
- 主な原因は? 風邪のウイルスや細菌による急性の炎症です。
- ポイント 通常は1〜2週間で治ることが多いですが、ここで無理をしたり、しっかり治しきれなかったりすると、炎症が長引いて「慢性化」してしまうことがあります。全ての慢性副鼻腔炎の、いわば「入り口」とも言える状態です。
2.慢性鼻副鼻腔炎(3ヶ月以上続く場合)
つらい症状が3ヶ月以上続くのが慢性です。これには、さらに細かいタイプがあります。
- ① 細菌感染タイプ(昔ながらの蓄膿症) 急性の炎症が治りきらず、細菌が住み着いてしまった状態です。ドロっとした色のついた鼻水や、後鼻漏(鼻水が喉に流れる)が特徴。このタイプが長引いている場合、**「なぜ細菌を追い出すだけの免疫力が発揮できないのか?」**という視点が重要になります。
- ② 好酸球性タイプ(アレルギー関連の新型) 近年増えている難治性の副鼻腔炎。アレルギー体質と深く関わりがあり、「好酸球」という白血球が過剰に働いて炎症を起こします。鼻の中にポリープ(鼻茸)ができやすく、特に**「匂いがわからない(嗅覚障害)」**という症状が強く出やすいのが特徴です。体の免疫システムが過剰に反応している状態と言えます。
- ③ 歯が原因のタイプ(歯性上顎洞炎) 上の奥歯の虫歯や歯周病、歯の治療などが原因で、細菌がすぐ上にある副鼻腔(上顎洞)に侵入して炎症を起こします。片側だけに症状が出ることが多いのも特徴です。この場合は、まず歯科での治療が必要になります。
- ④ カビが原因のタイプ(副鼻腔真菌症) 副鼻腔の中にカビ(真菌)が繁殖してしまうタイプです。健康な人ではあまり起こりませんが、免疫力が落ちている時に発症しやすくなります。
なぜ、タイプを知ることが「根本改善」につながるのか?
ここまで見てきたように、副鼻腔炎と一口に言っても原因は様々です。 歯が原因なら歯科治療が、細菌が原因なら抗生物質が第一選択になるでしょう。
しかし、ここで考えていただきたいのが、**「なぜ、あなたの体は炎症を長引かせてしまうのか?」**という点です。
特に、①の細菌感染タイプや、④のカビが原因のタイプが慢性化している場合、その背景にはストレスや疲労による免疫力の低下が隠れているケースが非常に多いのです。
免疫力が下がると、
- 入ってきた細菌やウイルスを追い出せない
- 炎症がなかなか鎮まらない
- 粘膜のバリア機能が弱くなる
という悪循環に陥ります。 まさに、体が本来持っている「治る力」が弱っている状態です。
ストレス・免疫力低下タイプには、鍼灸で「カラダの底上げ」を
もし、あなたが 「薬を飲んでもスッキリしない」 「疲れたり、ストレスが溜まったりするとすぐ再発する」 と感じているなら、それは体が「助けて!」とサインを出しているのかもしれません。
このような、免疫力が低下してしまっている状態に対して、私たちが行うのが**鍼灸による「カラダの底上げ」**です。
鍼灸治療は、自律神経のバランスを整え、血流を促進することで、体の中から免疫力を高めていきます。それは、単に症状を抑える対症療法ではなく、病気になりにくい体、自分の力で治せる体を取り戻すための根本的なアプローチです。
自分の副鼻腔炎のタイプを知り、表面的な症状の奥にある「体質」という根本原因に目を向けること。 それこそが、長年のお悩みを断ち切るための、最も大切な一歩だと私たちは考えています。
まずは専門医でご自身のタイプをしっかり診断してもらい、その上で「根本から体質を改善したい」と思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。
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