外リンパ瘻(がいリンパろう)で耳鳴りが出現することは非常に多くあります。耳鳴りは、難聴や耳閉感(耳が詰まった感じ)と並ぶ代表的な聴覚(蝸牛)症状の一つです。
臨床研究の報告では、外リンパ瘻患者の約34%〜76%と高率に耳鳴りを伴うことが示されています。
外リンパ瘻における耳鳴りの特徴
- 特徴的な「流水音耳鳴(りゅうすいいんじめい)」: 外リンパ瘻に特徴的なサインとして、「水の流れるような耳鳴り」「チョロチョロと水が流れる感じ・音」を自覚することが知られています。
- 特徴的な「流水音耳鳴(りゅうすいいんじめい)」: 外リンパ瘻に特徴的なサインとして、「水の流れるような耳鳴り」「チョロチョロと水が流れる感じ・音」を自覚することが知られています。
耳鳴りが起こる主な原因・病態メカニズム
外リンパ瘻で耳鳴りが発生するメカニズムには、内耳の構造と圧力変化に伴う以下の病態が関与しています。
1. 外リンパ液の漏出そのものによる直接的な影響(流水音の原因)
内耳の骨包(前庭窓や蝸牛窓、微小な骨の割れ目など)に生じた穴(瘻孔)から、外リンパ液が中耳へ漏れ出たりリンパ液が流動したりする物理的な現象そのものを、「水が流れる音」や「水の流れる感じ」として自覚することが原因となります。
2. 膜迷路の破綻と内外リンパ液の混合(Double-membrane break説)
外力や急激な圧力変動が加わった際、内耳窓の破裂だけでなく、内耳の内部を仕切っている膜構造(膜迷路)も同時に破綻することがあります。本来は分かれている「内リンパ液(カリウム濃度が高い)」と「外リンパ液」が混ざり合うことで、音を感じ取る有毛細胞(感覚細胞)や神経シナプスが刺激・障害され、耳鳴りや難聴が引き起こされます。
3. 外リンパ圧低下に伴う「続発性内リンパ水腫」
瘻孔から外リンパ液が漏れ出て外リンパ腔の圧力が下がると、相対的に内リンパ腔が拡大し、メニエール病と酷似した「内リンパ水腫(続発性内リンパ水腫)」が引き起こされることがあります。この水腫によって内耳の感覚細胞や基底板が圧迫・刺激されることも、耳鳴りや音の響き(自声強聴・聴覚過敏)を生じる原因となります。
4. 迷路気腫(Pneumolabyrinth)や内耳の血流障害
耳かき外傷や気圧外傷などにより、中耳側から内耳の中に微小な空気の気泡が侵入すること(迷路気腫)や、穴が開いたことによる内耳の血流低下・聴毛障害なども、感覚細胞の可逆的・不可逆的な障害を引き起こして耳鳴りにつながります。
💡 耳鳴りについて
内耳が原因の耳鳴りについても、専門性の高い鍼治療で効果が上がることが多いです。耳鳴りは、時間が経つ補と、また、精神的な苦痛が多いほど治りにくくなります。お悩みの場合は、早めにご相談ください。