耳管狭窄症|どのくらいで治るのか?

耳管狭窄症が治るまでの期間は、原因(急性か慢性か)、耳管が塞がっている程度(軽症か器質的な狭窄か)によって大きく異なります。文献に基づく一般的な経過の目安は以下の通りです。

1. 保存的治療(薬物療法・処置)の場合:3か月〜6か月程度

  • 軽症・急性の場合:副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、上気道感染(風邪)などに伴う耳管狭窄症では、原因疾患の治療と並行してマクロライド系抗菌薬の少量長期投与や粘液調整薬、耳管通気などの保存的治療を行います。
  • 治療期間の目安:鼻・副鼻腔の粘膜や線毛運動の回復に合わせて徐々に改善していくため、治療期間は3か月〜6か月程度かかることが一般的です。軽症例では、約半年の保存的治療により約70%で著しい改善や治癒が得られます。

2. 慢性化・重症例(3か月以上遷延・狭義の耳管狭窄症)の場合

  • 3か月以上の遷延:症状や中耳の病態が3か月以上続く慢性的な耳管狭窄症や、実際に耳管内腔が器質的に塞がっている「狭義の耳管狭窄症」では、内服薬や耳管通気などの保存的治療のみでは効果が限定的な場合があります。
  • 処置・手術による対応:保存的治療で改善しない場合は、中耳の換気を保つために鼓膜換気チューブ留置術を行ったり、低侵襲に耳管を広げる耳管バルーン開大術(BET)や人工耳管挿入術などの処置・手術が検討されます。
  • 再発と長期管理:鼓膜換気チューブ留置により中耳圧の格差や症状は改善しますが、耳管機能そのものを根本的に治すわけではないため、チューブが脱落・抜去された後に再発し、長期間の留置が必要になる例もあります。

3. お薬で変化を感じられなかったら

お薬での治療をして、1か月程度で変化を感じなかったら、他のアプローチを検討するのも大切です。免疫力を上げたり、加湿器や鼻うがいで自分にできることを積極的にしましょう。

自分で良かれと思ってやっていることや、耳管に負担がかかることがあったら改善するだけでも効果が上がることが多いです。

この記事を書いた人

耳鼻咽喉科疾患 認定鍼灸師 / 吉池 加奈

持ち前の陽気さで周囲をぱっと明るくさせるムードメーカー。興味を持ったものには一直線、休日は韓国料理食べ歩きや推し活で忙しく過ごす。顔面と耳の解剖学を極めたのち、美容鍼と耳鼻科疾患の治療を専門に取り組んでいる。

耳鼻咽喉科疾患 認定鍼灸師 / 吉池 加奈

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持ち前の陽気さで周囲をぱっと明るくさせるムードメーカー。興味を持ったものには一直線、休日は韓国料理食べ歩きや推し活で忙しく過ごす。顔面と耳の解剖学を極めたのち、美容鍼と耳鼻科疾患の治療を専門に取り組んでいる。

耳鼻咽喉科疾患 認定鍼灸師 / 吉池 加奈