
突発性難聴は、突然の聴力喪失という非常にショッキングな症状です。すぐに病院で治療を受け、聴力の回復に努めたことと思います。
しかし、もし今あなたが、 「聴力が完全に戻らない」 「耳鳴りだけが消えない」 「病院では『治療は終わり』と言われた」 と悩んでいるなら、後遺症が「固定化」してしまう前に、この記事を最後までお読みください。
病院での標準治療は「炎症を抑える」ためには絶対に必要なものです。しかし、なぜ後遺症が残ってしまったのか? その本当の理由を知ることが、回復への第一歩となります。
突発性難聴のより詳しい原因や症状については、以下のページで網羅的に解説しています。
→ 突発性難聴とは?原因から治療法までを専門家が解説
突発性難聴の基礎知識

突発性難聴は、ある日突然、片方の耳が聞こえにくくなる病気です。はっきりとした原因がわからないことも多く、耳鳴りやめまいを伴うこともあります。
この病気は「早期の治療開始」が何より大切だと言われており、すぐに専門医(耳鼻咽喉科)でステロイド薬などによる治療を受けることが強く勧められます。
この標準治療によって、多くの場合、聴力の回復が期待されます。
しかし、多くの方が直面されるのが、治療が一段落した「その後」です。 「スッキリ治りきらない」という感覚や、生活に残る後遺症と、どう向き合っていくか。それが、とても大切な課題になってきます。
突発性難聴の原因とリスク要因
なぜ、突発性難聴が起こるのか、その原因はまだ完全には解明されていません。 しかし、ウイルス感染や、内耳(耳の奥)の血流障害、自律神経の乱れ、免疫系の問題などが関係していると考えられています。
中でも、発症の引き金として見過ごせないのが、「大きなストレス」や「過労」です。 心と体が限界まで頑張った結果、耳への血流が滞りやすくなり、発症に関係してしまうのではないか、と考えられています。
あなたを苦しめる「後遺症」の正体
病院での治療が終わった後も、日々の暮らしの質(QOL)を下げてしまう症状。それが後遺症です。
1. 感情的な後遺症(うつ気分・冷え・免疫力低下)

これは、病気になったこと自体のストレスだけでなく、「医原性(いげんせい)」、つまり治療の副作用として起こる可能性も指摘されています。
標準治療で使われるステロイド薬は、炎症を抑えるために力強く働いてくれますが、同時に、体全体のホルモンバランスや自律神経にも影響を及ぼすことがあります。
その結果、治療後に…
- 「理由もなく気分が落ち込む…」
- 「体が芯から冷えてしまった感じがする…」
- 「なんとなく、体調を崩しやすくなった…」
…といったことを感じられる方がいらっしゃいます。 もしかするとそれは、ご自身の体が「治ろうとする力(自然治癒力)」を発揮しづらくなっている、というサインなのかもしれません。
2. 聴力低下(難聴)

最もお辛い後遺症の一つです。「音が遠く感じる」「言葉がはっきり聞き取れない」状態が続くと、お仕事での会議や、大切なご家族・ご友人との会話も難しくなり、社会的な孤立感を感じてしまう…。これは、本当にお辛いことです。
3. 耳鳴り

「キーン」「ジー」という音が四六時中鳴り続けると、集中力を奪われ、夜も休まりにくくなります。 「いつ鳴りやむんだろう」と不安に思うこと自体が新たなストレスとなり、症状が強まってしまう、という悪循環に陥りやすいのも特徴です。
なぜ、あなたの後遺症は治らないのか?
懸命に治療したにもかかわらず、なぜ症状は残ってしまうのでしょうか。
理由1. 内耳(耳の奥)のダメージが修復しきれていない
ステロイド薬で炎症(火事)は消し止められても、その「焼け跡」が完全に修復されず、聴力低下や耳鳴りが残ることがあります。
理由2. 体全体の「治る力」が低下しているから
ここで、とても大切なことをお伝えします。
発症の原因となった「ストレス」や、治療による一時的な「ゆらぎ」によって、ご自身の自律神経や免疫のバランスが、本来の調子を取り戻せずにいるのかもしれません。
体が「治る力」を発揮しづらい状態では、いくら耳のためのお薬を飲んでも、内耳のダメージはなかなか修復されません。これこそが、後遺症が長引いてしまう、とても大きな理由だと考えられます。
病院での「限界」と「次のステップ」
病院での聴力検査やMRIなどの診断は、他の重大な病気(聴神経腫瘍など)がないかを確認するために、絶対に欠かせないものです。
しかし、これらの検査で「異常なし」と診断され、ビタミン剤や血流改善薬を処方された後、 「あとは慣れるしかありませんね」 と、そっと背中を押されるような形で、通院が終わってしまう…。そんな現実に、多くの方が戸惑われています。
でも、本当に「慣れる」ことしか、できることはないのでしょうか?
そんなことはありません。
耳だけの問題として捉えている限り、解決策は見えにくいままかもしれません。 もし、後遺症の根本に「体全体のバランスの乱れ(ストレス、血流不足、自律神経)」があるのなら、その原因を正確に見つめ直す必要があります。
最近では、病院の検査では見えにくい「血流」や「自律神経」の状態を、特別な機器で可視化し、客観的に把握しようとする専門的なアプローチも存在します。
Before

After

後遺症に悩んでいた人たちの「転機」
「もう治らない」と諦めかけていた人たちが、回復のきっかけを掴んだ例をご紹介します。
実際に改善された方の声
諦めなくてよかった!
今すぐできること:守りのケア

後遺症をこれ以上悪化させないために、日常生活でご自身をいたわる「守り」は、とても重要です。
- ストレス管理: 自律神経を乱す一番の要因です。意識的に休息をとり、ご自分を大切になさってください。
- 睡眠の確保: 体が修復作業を行える、唯一の貴重な時間です。
- 体を冷やさない: 特に「首・肩」は耳への大切な血流の通り道です。カイロや温かいタオルなどで、優しくいたわってあげてください。
これらは、今以上に状態を悪化させないための、とても大切な「守り」のケアです。 しかし、後遺症を「改善」させていくためには、一歩進んだ「攻め」のアプローチ、つまり「根本原因」への対処も考えてみる価値があります。
そのアプローチ、本当に合っていますか?
突発性難聴の後遺症は、ご自身のせいでは決してないのに、日々の生活の質(QOL)に静かに、けれど確実に影を落とします。
病院での標準治療は一段落しました。 しかし、ご自身の体と心を取り戻す道のりは、まだ続いているのですね。
もし、あなたが今も、
- 聴力の低下
- 鳴りやまない耳鳴り
- 治療後の原因不明の不調(うつ気分・冷え)
…に、おひとりで向き合っておられるなら。 それは、「耳だけの問題」として捉え続けているから…なのかもしれません。
今のまま、処方されたお薬を飲み、「いつか慣れる」のを待ち続ける…。
症状がこれ以上「当たり前」のものになってしまう前に。
あなたの「治る力」をそっと邪魔しているかもしれない根本的な原因(ストレス、血流、自律神経)にもう一度目を向けて、「これまでとは違うアプローチ」を考えてみる…。
今は、そんな時なのかもしれません。
当院の「突発性難聴の後遺症」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。
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