その「音の響き」病気のサインかも?原因と自分でできる対処法、病院での治療から鍼治療という選択肢まで徹底解説

【この記事は、耳鼻咽喉科専門医および国家資格を持つ鍼灸師の監修のもと作成されています】

つらい「音の響き」、一人で悩んでいませんか?

  • 自分の声が頭の中でガンガン響く…(#自分の声が響く)
  • 周りの生活音がやけに大きく、割れて聞こえる…(#周りの音が響く)
  • 食器がぶつかる音や子供の声が耳に突き刺さる…

このような「音が響く」というつらい症状、もしかしたら単なる「気のせい」ではないかもしれません。その不快な響きは、耳や神経が発している**身体のSOSサイン(#音が響く病気)**の可能性があります。

多くの方が、「どこの科に行けばいいのかわからない」「治療法はあるのだろうか」と不安を抱えています。

この記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、

  • 「音が響く」症状から考えられる病気
  • 今すぐ自分でできる対処法(#自分でできる対処法)
  • 耳鼻咽喉科で行われる標準的な治療(#お医者さんでの治療)
  • 標準治療で改善が見られなかった場合の選択肢(#保険標準治療の限界)
  • 新しいアプローチとしての**「鍼治療」**(#聴覚補充現象の鍼治療)

について、専門家の視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。もう一人で悩まないでください。正しい知識を得て、改善への一歩を踏み出しましょう。

1. 「音が響く」とは?症状別に考えられる病気

「音が響く」という症状は、大きく2つのタイプに分けられます。ご自身の症状がどちらに近いか確認してみましょう。

タイプA:自分の声が響く(自声強聴)

呼吸音や、話す声が頭の中で大きく響く症状です。耳が詰まったような感覚(耳閉感)を伴うこともあります。

  • 考えられる主な病気:
    • 耳管開放症(じかんかいほうしょう): 通常は閉じているはずの耳管(耳と鼻をつなぐ管)が開きっぱなしになる病気。急な体重減少やストレス、妊娠などが誘因となることがあります。
    • 耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう): 風邪やアレルギー性鼻炎などで耳管が塞がり、耳の中の気圧調整がうまくいかなくなる病気。

タイプB:周りの音が必要以上に響く・割れて聞こえる(聴覚過敏)

他の人には気にならない程度の音が、耐えられないほど大きく感じたり、音が割れて歪んで聞こえたりする症状です。

  • 考えられる主な病気:
    • 感音難聴に伴う聴覚補充現象(リクルートメント現象): これが非常に多いケースです。突発性難聴、メニエール病、加齢による難聴など、音を感じ取る内耳の有毛細胞がダメージを受けることで発症します。**「小さい音は聞こえにくいのに、ある程度の大きさになると急にうるさく感じる」**のが最大の特徴です。
    • 蝸牛型(かぎゅうがた)メニエール病: めまいを伴わないメニエール病で、難聴や耳鳴り、そして音の響きが主な症状です。
    • その他: 片頭痛、てんかん、心因性の要因などが関連することもあります。

2. まずは試したい!自分でできる4つの対処法

専門機関を受診する前に、ご自身で症状を緩和するためにできることがあります。

  1. 心と身体を休ませる: ストレスや疲労は、自律神経を乱し症状を悪化させる最大の要因です。まずは睡眠を十分にとり、リラックスできる時間を作りましょう。
  2. 血行を促進する: 首や肩のコリは、耳周辺の血流を悪化させます。軽いストレッチやぬるめのお湯でゆっくり入浴するのがおすすめです。
  3. 音の刺激をコントロールする: どうしてもつらい時は、耳栓やノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで耳を保護しましょう。ただし、静かな環境に慣れすぎると、かえって聴覚が過敏になることもあるため、専門家と相談しながらの使用が望ましいです。
  4. 生活習慣の記録: いつ、どんな時に症状がひどくなるか(疲れている時、寝不足の時など)をメモしておくと、原因の特定や医師への説明に役立ちます。

3. 病院(耳鼻咽喉科)での標準的な治療

症状が続く場合は、必ず耳鼻咽喉科を受診してください。

  • 検査: まずは問診と、標準純音聴力検査などの聴力検査を行い、難聴の有無や種類を正確に診断します。
  • 治療法:
    • 薬物療法: 内耳の血流を改善する薬、ビタミン剤(特にビタミンB12)、ステロイド剤(炎症が疑われる場合)、利尿薬(メニエール病など)などが処方されます。
    • 音響療法(TRT): 聴覚過敏に対して、特殊なノイズを小さな音で聞き続けることで、脳に音を慣れさせていく治療法です。
    • 生活指導: ストレス管理や生活習慣の改善指導が行われます。

【保険標準治療の限界】

これらの標準治療は、多くの患者さんにとって有効です。しかし、残念ながら薬を飲んでも症状がすっきりと改善しない、あるいは症状が残ってしまうケースも少なくないのが現状です。特に、感音難聴に伴う「聴覚補充現象」は、ダメージを受けた有毛細胞が原因であるため、特効薬がなく、治療が難しいとされてきました。

「もうこれ以上は良くならない」と諦めてしまう前に、知ってほしい選択肢があります。

4. 新しい選択肢:聴覚補充現象に対する「鍼治療」

標準治療で改善が見られない場合、近年注目されているのが鍼治療です。特に「聴覚補充現象」による音の響きに対して、西洋医学とは異なるアプローチで症状の緩和を目指します。

なぜ鍼治療が「音の響き」にアプローチできるのか?

鍼治療は、ダメージを受けた細胞そのものを再生させるわけではありません。しかし、以下の作用により、内耳が持つ自己修復能力を最大限に引き出し、症状をコントロールすることを目指します。

  1. 内耳の血流改善: 耳の周りや首、肩にあるツボを刺激することで、血行を阻害している筋肉の緊張を和らげ、内耳へ送られる血液や酸素の量を増やします。
  2. 自律神経の調整: 鍼治療は、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果が期待できます。これにより、ストレスによる症状の悪化を防ぎ、心身をリラックスした状態に導きます。
  3. 過剰な神経の興奮を抑制: 聴覚補充現象は、一種の「神経の興奮状態」と捉えることができます。鍼治療は、この過剰な興奮を鎮め、音に対する脳の反応を正常化する手助けをします。

どんな治療をするの?

耳の周りにある「耳門(じもん)」「聴宮(ちょうきゅう)」「聴会(ちょうえ)」といったツボや、首・肩まわりの血流を改善するツボを中心に、全身のバランスを整えながら施術を行います。

【重要】鍼灸院の選び方 鍼治療を受ける際は、必ず国家資格(はり師・きゅう師)を持った施術者がいる治療院を選びましょう。また、耳の疾患に対する治療経験が豊富な鍼灸院を選ぶことが、改善への近道です。

まとめ:諦めないで、あなたに合った治療法を見つけよう

つらい「音の響き」。その原因は一つではなく、治療法も様々です。

  1. **まずは耳鼻咽喉科で正確な診断を受けること。**これが全てのスタートです。
  2. セルフケアで症状をコントロールし、悪化を防ぐこと。
  3. 標準治療で改善が見られない場合でも、諦めないこと。
  4. 鍼治療という、身体の治癒力を引き出すアプローチがあることを知っておくこと。

あなたの症状に合った治療法は、必ず見つかります。一人で抱え込まず、まずは専門家に相談し、快適な毎日を取り戻すための一歩を踏み出してください。

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Profile

院長 / 吉池 弘明

頭の中は、つねに愛する家族と鍼治療のことでいっぱい。 耳鼻科疾患治療への探究心が強く、日々新たな治療法を模索する「はり・きゅうの日生まれ」62歳。 お医者様とは違った角度からの聴力検査と全身検査を取り入れ、のべ25万人を検査。 全国から来院する患者さんへの治療成果を上げている。

院長 / 吉池 弘明