はじめに
「鼻水が喉に落ちてきて、いつも気持ち悪い…」
そんな後鼻漏(こうびろう)の症状に悩まされていませんか?後鼻漏は、鼻の奥から喉に鼻水が流れ落ちる不快な症状で、日常生活に大きな影響を与えます。
「病院に行く時間がない」「手術は避けたい」 そうお考えの方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、後鼻漏はご自身の力で改善できる可能性が高い症状なんです。
長野県須坂市で40年間、耳鼻咽喉科疾患の鍼治療に携わってきた当院にも、東京や大阪など遠方から多くの患者様がいらっしゃいます。そこで今回は、鍼治療と並行して患者様にご自宅で実践していただき、特に効果を実感されている**「後鼻漏を自力で治す2つの方法」**をご紹介します。
副鼻腔炎の手術後の後遺症で後鼻漏にお悩みの方は、かかりつけの耳鼻咽喉科医にご相談ください。
後鼻漏が起こる主な原因
後鼻漏は、様々な要因が絡み合って発生することが多いです。
- 手術の後遺症:副鼻腔手術後に、鼻腔内の粘膜の状態が変化し、後鼻漏を引き起こすことがあります。
- ストレスによる自律神経の異常:ストレスは自律神経のバランスを崩し、鼻粘膜の働きに影響を与えることがあります。特に、交感神経が優位になると症状が悪化しやすい傾向があります。
- 上気道疾患のこじれ・慢性化:風邪やアレルギー性鼻炎などが長引き、慢性化することで後鼻漏につながることがあります。
これらの原因に共通するのは、体の自然治癒力や自律神経のバランスが乱れていること。自力で後鼻漏を改善するには、これらの根本的な部分にアプローチすることが大切です。
【秘策1】体温を上げてリラックス!効果的な温浴法
後鼻漏の改善に効果的な方法の一つが温浴です。体を芯から温めることで、血行が促進され、自律神経のバランスが整いやすくなります。特に、寝る前に行うと、副交感神経が優位になり、リラックスして質の良い睡眠につながります。
温浴のポイント
- 39℃のぬるめのお湯に浸かる: 熱すぎない39℃のお湯にゆっくり浸かることで、体の負担を少なくし、じんわりと体温を上げることができます。 湯船に温度計を浮かべて、こまめに追い焚きをするのがおすすめです。自動設定でも温度にばらつきが出やすいので、しっかりと温度計で確認しましょう。
- 体温を1℃上げることを意識する: お風呂から出る頃には、平熱よりも体温が1℃程度上がっているのが理想です。
- 入浴後2時間以内に就寝する: 体が温まった状態で寝床につくことで、スムーズに入眠でき、より深い睡眠が得られます。
- ミネラル入り飲料を飲みながら入浴する: ペットボトルに入れたミネラル入りの飲料を湯船で温め、ゆっくりと飲みながら入浴しましょう。水分補給と同時にミネラルを補給でき、代謝アップにもつながります。
【秘策2】鼻の奥まですっきり!効果的な鼻うがい
鼻うがいは、鼻腔内の分泌物やアレルゲンを洗い流し、鼻の通りを良くするのに非常に効果的です。しかし、一般的な電動鼻うがい器では、十分な洗浄力がないと感じる方もいらっしゃいます。
鼻うがいのポイント
- 口腔洗浄機と鼻腔用ノズルを使用する: 通常の耳鼻科医監修の電動鼻うがい器よりも、口腔洗浄機に鼻腔用ノズルを取り付けたものを使用すると、より強い水圧でしっかりと洗浄できます。
- 生理食塩水にうがい薬を少量加える: 鼻うがいには、体液に近い浸透圧の生理食塩水を使用しましょう。さらに、うがい薬を少量加えることで、殺菌効果が高まり、より効果が期待できます。
- 無理に鼻をかまない: 鼻うがい後は、残った生理食塩水を出すために、無理に鼻をかまないでください。軽くかむ程度に留め、自然に出るのを待ちましょう。強くかむと、耳に水が入ってしまうなど、かえって症状を悪化させる可能性があります。
- 就寝の1時間以上前に行う: 就寝直前の鼻うがいは避け、寝る1時間以上前に行いましょう。これも、鼻腔内に水分が残って不快感を感じたり、睡眠の妨げになったりするのを防ぐためです。
最後に:自律神経を整えて、後鼻漏の根本改善を目指そう
ご紹介した温浴と鼻うがいを実践することで、多くの方がご自身の力で後鼻漏の症状を改善されています。特に、交感神経が緊張すると後鼻漏の症状が悪化しやすいので、就寝前に軽いストレッチを行うなど、副交感神経を優位にする工夫も取り入れるとさらに効果的です。
当院では、これらご自宅でのケアと並行して、後鼻漏の根本原因にアプローチする鍼治療を行っています。長年の経験から、体の自然治癒力を高め、自律神経を調整することで、後鼻漏の症状は大きく改善すると考えています。
もし、ご自身でのケアだけでは改善が難しいと感じる場合は、お気軽にご相談ください。遠方にお住まいの方も、まずはご自宅でのケアを試してみてはいかがでしょうか。
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