
はじめに:西洋医学だけでは、どうにもならない…?
「治療は受けているのに、回復が遅い」「薬を減らしたいのにやめられない」「このまま後遺症が残るのでは」——
ギラン・バレー症候群の患者さんやご家族から、そんな声をよく耳にします。西洋医学では「治療は打ち切り、あとはリハビリと経過観察」になってしまうケースが少なくありません。
でも、本当にそれだけでいいのでしょうか?
ギラン・バレー症候群は、「免疫」や「神経」「自律神経」に関わる複雑な疾患です。**薬や点滴だけでは届かない“体の奥の不調”**が、回復の足かせになっていることもあります。
この記事では、40年以上にわたってギラン・バレー症候群の鍼治療に取り組んできた私たちが、**急性期・回復期・生活期における『やってはいけないこと』**と、体の内側から回復力を高める方法をお伝えします。
【急性期】命を守るために「絶対に避けるべきこと」
▶ 急性期とは?
発症からおおよそ2~4週間以内の時期で、神経の炎症が最も強く、進行が早い段階です。多くの方がこの時期に入院し、点滴治療や呼吸管理が行われます。
● 自律神経の異常を見過ごすこと
ギラン・バレー症候群では、血圧の急変や不整脈、呼吸不全など命にかかわる自律神経障害が突然現れることがあります。心停止やショックを引き起こす可能性もあるため、軽視せず、異変があればすぐに医療スタッフへ伝えましょうギランバレー・フィッシャー。
● 無理に動こうとすること
「動かないとリハビリにならない」と思っても、急性期は安静が最優先です。わずかな体動でも心拍変動が起こり、症状が悪化する恐れがあります。トイレや体位変換も、必ず看護師に任せてください。
【回復期】治ったと思って無理をするのが一番危険
▶ 回復期とは?
治療の効果が現れ、少しずつ筋力が戻ってくる時期です。多くの方がリハビリテーションを始め、身体を動かし始めます。ただし、神経の修復はまだ途中であり、油断は禁物です。
● 疲労や痛みを「甘え」だと思うこと
ギラン・バレー症候群では、筋力が戻っても“疲労感が消えない”という特徴的な症状があります。これは神経修復中の正常な反応であり、無理をして悪化させるのが一番危険ですギランバレー・フィッシャー。
● 食事や睡眠を軽く考えること
神経の再生には深い睡眠と十分な栄養が不可欠です。睡眠不足は自己修復力を著しく下げ、慢性疲労や後遺症のリスクを高めます。夜更かし、昼夜逆転などを防ぎ、毎日7時間以上の睡眠を確保しましょう。
【生活期】“もう大丈夫”からの落とし穴と、回復の仕上げ方
▶ 生活期とは?
発症から数ヶ月が経過し、退院・社会復帰に向けて動き始める段階です。外見は元気そうに見えても、体の内側ではまだ神経の修復が続いており、後遺症を残さないためのケアが極めて重要です。
生活期で最もやってはいけないのは、「もう治っただろう」と思い、治療や対策を後回しにすることです。
● 顔面の筋肉がこわばり、人相が変わる前に
ギラン・バレー症候群では、顔面神経の麻痺やこわばりが残るケースがあります。たとえば、
- 表情が作れない
- 笑顔が引きつる
- 呂律が回らない
- 食事や会話に違和感がある
これらは**単なる後遺症ではなく、“治療が必要な神経障害”**です。
特に、表情筋が硬直してくると、人相が変わったように見えたり、萎縮して戻らなくなることもあります。
こうした状態は、薬では治しきれません。ボトックスなどの注射も適応外で、様子を見ているうちにどんどん後手に回ってしまいます。
❗ 顔面神経の症状こそ、鍼治療を早期に始めることが回復のカギです。
「しゃべりにくい」「笑えない」と感じた時点で、すぐに行動を。
当院では、顔面の温度差や筋緊張をサーモグラフィで可視化し、左右バランスや回復力に応じた鍼治療を行っています。
● 手足(肘から先・膝から先)を冷やすこと
当院の40年にわたるサーモグラフィ観察により、手足の温度が低い方ほど回復が遅れる傾向があることが明らかになっています。特に、
- 冷房の風が足に当たる
- 冬でも素足で過ごす
- 洗い物で手が冷える
こういった小さな“冷え”が、末梢神経の回復を止める引き金になります。温めることは、神経回復の土台づくりです。
● 睡眠不足を放置すること
睡眠中、特に深いノンレム睡眠の間に、神経修復・免疫調整・ホルモン再生といった生命維持の根幹が行われています。夜ふかしや寝不足、昼夜逆転といった生活は、神経の修復プロセスを妨げてしまいます。
🌙 睡眠は「治療」です。
回復期・生活期においても、1日7〜8時間、同じ時間帯での就寝・起床を心がけてください。
● 冷たいもの・生ものばかりの食生活
「体は中から冷える」とはよく言ったものです。冷たい飲み物、アイス、生野菜、刺身などの**“冷やす食べ物”が神経回復を妨げている**ケースが少なくありません。
消化力が落ち、内臓の血流が低下すると、自律神経のバランスも崩れてしまいます。特に神経系が弱っているギラン・バレー症候群の回復期には、温かいもの、煮込み料理、スープなどを積極的に取り入れてください。
▶ 生活期のまとめ
生活期は、見た目の回復に安心してしまいがちですが、体の中ではまだ“修復作業”が続いています。
- 顔面神経麻痺は“早期鍼治療”がカギ
- 手足の冷えは回復のブレーキ
- 睡眠と栄養で修復力を最大化
- 「あとでいいか」が、後遺症の入り口
最後に:薬で届かない“体の奥”にアプローチする方法
西洋医学の治療で限界を感じている方へ。
薬やリハビリだけでは届かない部分に、鍼灸という選択肢があります。
森上鍼灸整骨院では、
- サーモグラフィで冷えを可視化
- 鍼灸で自律神経・免疫・血流を整える
- 顔面神経への局所施術と生活アドバイス
これらを組み合わせて、“体の奥から治す”治療を行っています。
▶ 無料相談はこちらから鍼で治す耳鼻咽喉科の病気
「薬では限界かもしれない」
「でも、他に何をすればいいのかわからない」
そんな方にこそ、今こそ新しい一歩を踏み出していただきたいと思っています。
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