「突然、目が動かしづらい」「ふらついてまっすぐ歩けない」…そんな症状が続いていませんか?
それは「フィッシャー症候群」という病気かもしれません。
最近、患者さんの多くが「ストレスが引き金だったのでは」と振り返ることが多く、医学的にも注目されています。この記事では、フィッシャー症候群の原因やストレスとの関係、当院での治療方針などを詳しく解説します。
第1章 フィッシャー症候群とは?
「視界がぼやける」「ものが二重に見える」「ふらついて真っすぐ歩けない」――そんな症状が突然現れたとき、多くの方は脳や目の異常を疑います。しかし、これらの症状の背景に、実は「フィッシャー症候群」というあまり知られていない神経の病気が隠れていることがあります。
フィッシャー症候群とは、ギラン・バレー症候群(GBS)という神経疾患の一種で、特に「外眼筋麻痺」「運動失調」「腱反射消失」の三つの症状がそろうことが特徴です。これは、脳ではなく「末梢神経」と呼ばれる体の神経に異常が生じる病気で、多くはウイルスや細菌による感染のあとに発症します。
たとえば、風邪や胃腸炎のような症状の数日〜数週間後に、目が動かしにくくなったり、体のバランスが崩れたりといった神経症状が出るケースが多く報告されています。また、歩行が難しくなったり、物が二重に見えるなど日常生活に支障をきたすことがあるため、早期の診断と対処が重要です。
ただし、この疾患の多くは時間の経過とともに自然に回復していくことが多く、命に関わるようなことはまれです。しかしながら、後遺症や再発への不安、回復までの期間中に感じるストレスなど、患者さんの心身に与える影響は決して軽くはありません。
このように、フィッシャー症候群は「珍しいけれども、誰にでも起こりうる自己免疫性の神経疾患」です。とくに、発症の引き金として注目されているのが「感染後の免疫反応」や「強いストレス」であり、現代社会において無視できない発症要因となっています。
次章では、このフィッシャー症候群の原因に焦点をあて、特に「ストレスとの関連性」について詳しく解説していきます。
第2章 主な原因は「感染」だが、ストレスも影響?
フィッシャー症候群は、ギラン・バレー症候群(GBS)の一亜型として知られ、その発症メカニズムには「感染」が大きく関わっているとされてきました。代表的な感染源には、カンピロバクター・ジェジュニという腸内細菌や、インフルエンザ、EBウイルス、サイトメガロウイルスなどのウイルスが挙げられます。これらの病原体が体内に侵入した後、免疫系が活発に働き、その過程で誤って自分自身の神経を攻撃してしまうことで、症状が引き起こされるのです。
しかし、近年注目されているのが「ストレス」がこの病気の誘因として関わっている可能性です。ある患者さんは、職場での激務と人間関係の悩みが重なった直後に発症し、他の患者さんも「過労がピークだった」「家族の看病で心身ともに疲れていた」といった背景を語られています。こうしたエピソードは、ストレスが免疫の働きを乱し、病気の引き金となることを示唆しています。
実際、強いストレスを受けた状態では、自律神経が乱れ、交感神経が過剰に働くことで体は常に「戦闘モード」になります。この状態が続くと、免疫細胞が正常な判断を失い、自分の神経を「異物」と誤認して攻撃してしまうのです。つまり、「感染」と「ストレス」が相互に関係しあい、発症のリスクを高めているのではないかと考えられています。
ストレスの影響を受けやすい方には、過去に自律神経失調症や過敏性腸症候群を経験している方、不安や緊張を感じやすい体質の方が多く見られます。こうした方々は、感染症への抵抗力が弱まりやすく、また回復にも時間がかかる傾向があります。
このように、フィッシャー症候群の発症には「感染」だけでなく「ストレス」という現代人にとって身近な要因が密接に関わっていると考えられています。心身のバランスを整えることが、発症の予防や再発防止に大きな意味を持つのです。
次章では、ストレスと免疫の関係について、もう一歩踏み込んで解説していきます。どのようにしてストレスが免疫を暴走させてしまうのか――その仕組みを理解することで、病気の予防と対策につながるヒントが見えてくるはずです。
第3章 ストレスと免疫の深い関係
私たちの体は、本来であれば外敵から身を守るために「免疫」という防衛システムを持っています。この免疫システムが正常に働いていれば、ウイルスや細菌に感染しても適切に排除され、病気になりにくい体を維持できます。しかし、その免疫の働きが暴走したときに起こるのが「自己免疫疾患」です。フィッシャー症候群はまさにその一種で、自分の神経を攻撃してしまう誤作動によって発症します。
この免疫の誤作動に深く関わっているのが「ストレス」です。ストレスとは単に気分の問題ではなく、身体のあらゆる働きに影響を与える生理的な反応です。ストレスを受けると、私たちの体はまず交感神経を優位にし、脳や筋肉を緊張状態に保とうとします。これは本来、危険から身を守るための自然な反応ですが、ストレスが長期間続くと「自律神経のバランス」が崩れてしまいます。
自律神経は、内臓の働きや血流、免疫機能を調整する役割を担っており、ストレスによってこのバランスが崩れると、免疫が過剰に反応しやすくなります。その結果、本来は守るべき神経の末端にまで攻撃を加えてしまうことがあるのです。まさに、ストレスが引き金となって、自己免疫性の疾患が発症するメカニズムがここにあります。
さらに、ストレスは副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌を高め、これが一時的には免疫抑制に働く一方で、長期的には免疫の暴走を誘導するといった矛盾した作用も持っています。これにより、感染症のあとに発症するはずだった自己免疫反応が、より激しく、また広範囲に及ぶリスクが高まるのです。
実際、私たちの臨床現場でも、過度のストレスを抱えていた方ほど、発症後の症状が重く、また回復にも時間がかかる傾向が見られます。逆に言えば、ストレスケアができている方は、回復のスピードも早く、後遺症を残さずに社会復帰できるケースが多いという印象があります。
このように、ストレスは単なる「気の持ちよう」ではなく、免疫と深く関わり、神経系にまで影響を及ぼす強力な要因です。フィッシャー症候群の治療においても、体の治療と同じくらい「心のケア」や「自律神経の調整」が重要視されている理由がここにあります。
次章では、実際にどのような検査でフィッシャー症候群が診断されるのか、そしてどのような症状の経過をたどるのかを詳しく解説していきます。
第4章 フィッシャー症候群の検査と診断
フィッシャー症候群は、一般にはあまり知られていないため、症状が現れても「眼の病気かな?」「めまいかな?」といった他の疾患と誤認されがちです。そのため、正確な診断には専門的な検査と神経内科的な評価が欠かせません。この章では、診断に必要な検査やポイントをご紹介します。
◆ 主な症状から診断を始める
フィッシャー症候群では、以下の3つの症状がそろうことが多く、「三主徴」と呼ばれています。
- 外眼筋麻痺(がいがんきんまひ):両目が思うように動かせず、ものが二重に見えたり、目が開けにくくなったりします。
- 運動失調(うんどうしっちょう):手足がふらついたり、歩行時にまっすぐ歩けなくなるなどの平衡障害。
- 腱反射の消失:膝や肘などの反射が消失、あるいは著しく低下します。
これらの症状がそろえば、臨床的にはフィッシャー症候群が強く疑われます。ただし、他の疾患(脳幹梗塞、多発性硬化症、ボツリヌス中毒など)との鑑別も必要になります。
◆ 神経伝導検査・筋電図
神経の伝達速度や反応を調べる検査です。フィッシャー症候群では、脱髄と呼ばれる神経の被膜の損傷が疑われる場合に、伝導速度の低下などが見られます。ただし、軽症では異常が検出されないこともあります。
◆ 髄液検査(ルンバール検査)
背中から脊髄液を採取して調べる検査です。フィッシャー症候群では、アルブミン細胞解離と呼ばれる、タンパク質が増加しているのに細胞数が正常という特有の所見が出ることがあります。
◆ 血液検査(抗GQ1b抗体)
この抗体はフィッシャー症候群に特異的に認められる自己抗体です。血液中に抗GQ1b抗体が高値で検出されれば、診断の確定に大きな根拠となります。発症から数日後には陽性化することが多いため、初期の検査で陰性でも、再検査が必要なこともあります。
◆ MRI・CTなどの画像検査
中枢神経の疾患を除外する目的で、頭部MRIが行われます。多くの場合、画像上は異常が見られませんが、他の疾患との鑑別には不可欠です。
このように、フィッシャー症候群は「問診」と「神経学的評価」に加えて、「抗体検査」「髄液検査」などを組み合わせることで診断されます。しかし、発症初期では症状がそろっていなかったり、検査で異常が出ない場合もあり、見逃されやすいのが実情です。
当院では、病院で原因不明とされたケースや、診断が確定せずに困っている患者様からの相談も多く受けております。自律神経や眼球運動、平衡機能などを東洋医学的にも評価し、鍼灸治療の適応を慎重に見極めることが可能です。
次章では、実際にフィッシャー症候群に対して行われる西洋医学的な治療と、その限界について詳しく解説いたします。
第5章 西洋医学の治療法とその限界
フィッシャー症候群は、多くの場合「自己限局性」といって、ある程度の期間が経過すると自然に回復していくケースが少なくありません。これは、自己免疫反応が一過性に終わることが多いためです。そのため、西洋医学における治療の基本方針は「経過観察と支持療法」が中心となりますが、重症化した場合や回復が遅れるケースでは、より積極的な治療介入が検討されます。
◆ 免疫グロブリン静注療法(IVIg)
もっとも広く行われている治療のひとつが「IVIg」と呼ばれる免疫グロブリンの大量静注療法です。これは、自己抗体の働きを抑え、免疫系の暴走をコントロールすることを目的としています。点滴により体内にIgG抗体を大量に導入することで、自己抗体と競合・中和させる仕組みです。
多くの臨床研究で、IVIgは有効性が示されており、早期の治療開始によって回復を促進する効果が期待されています。副作用も比較的少なく、初期の選択肢として推奨されています。
◆ 血漿交換療法(PE)
血漿交換療法は、血液中の自己抗体を直接取り除く方法です。静脈から採取した血液の血漿部分だけをフィルターで除去し、代わりにアルブミンや新鮮凍結血漿を補充して戻します。IVIgに比べて手間はかかりますが、重症例やIVIgの効果が不十分な場合に検討されます。
◆ ステロイド治療
以前は、ステロイド(副腎皮質ホルモン)による治療も行われていましたが、現在では有効性が乏しいとされ、単独での使用は推奨されていません。むしろ、症状を悪化させる可能性があるとして注意が必要です。
◆ 西洋医学の限界
ここで重要なのが、「ストレス」や「自律神経の乱れ」といった背景要因には、これらの治療が直接作用しないという点です。たとえば、免疫グロブリンは免疫系の異常を抑えることはできますが、ストレスで乱れた自律神経の回復には直接的なアプローチは行いません。
また、薬剤治療では副作用のリスクもあり、「なんとなく不調が続く」「検査では異常がないのに症状がつらい」といったグレーゾーンの状態に対しては、明確な治療指針が存在しないのが現状です。実際、私たちのもとへ相談に来られる方の多くが、「病院では治療が終わったと言われたが、まだ回復した実感がない」と悩まれているのです。
このような「西洋医学では拾いきれない不調」に対して、東洋医学や鍼灸治療が補完的な選択肢となることがあります。次章では、当院で実践しているストレス緩和・自律神経調整を目的とした鍼灸治療の取り組みについてご紹介いたします。
第6章 東洋医学からのアプローチ:当院での鍼灸治療
フィッシャー症候群において、症状が改善したあとも「ふらつきが残る」「目の動きに違和感がある」「全身がだるく、日常生活に戻れない」といった後遺症に悩む方は少なくありません。特に、ストレスや自律神経の乱れが関与している場合、標準治療の枠を超えたアプローチが必要となることがあります。
そのような中、当院では「神経系と自律神経に働きかける専門的な鍼灸治療」を40年以上にわたり研究・実践してきました。西洋医学的な検査と東洋医学的な診立ての両面から評価を行い、患者さまの状態に応じたオーダーメイドの治療を行っています。
◆ 鍼灸が目指すのは「神経の再調整」と「血流の正常化」
東洋医学では、気・血・水の流れが滞ると、体に様々な不調が現れると考えられています。フィッシャー症候群後のふらつきや眼球運動障害、倦怠感などは「気血の巡り」や「経絡の乱れ」によって説明できます。
当院では、眼のまわり・後頭部・首・背中・足まで、神経の走行や筋緊張、自律神経の状態をふまえた刺鍼ポイントを選びます。これにより、眼筋の緊張を緩め、体のバランス感覚を支える深層筋と神経の機能回復を促進します。
◆ サーモグラフィやノイロメーターによる科学的評価
当院では、施術前後に自律神経の反応を測定する「ノイロメーター」や「皮膚温度サーモグラフィ」を活用しています。これにより、ストレスによる交感神経優位な状態がどのように変化したかを可視化することができ、治療の効果判定に役立てています。
また、視覚・平衡・聴覚の機能と深く関わる脳神経のルートを意識しながら、専門的な刺鍼技術を用いています。これは耳鼻咽喉科や神経内科領域に特化した鍼灸院ならではの手法です。
◆ 「病院では異常がない」と言われた方へ
病院で「様子を見ましょう」と言われたが、症状が続いている――そんな方にこそ、鍼灸という選択肢を考えていただきたいのです。私たちの治療は、単なる肩こりや腰痛にとどまらず、「神経症状と自律神経のバランス」に着目し、身体全体の回復力を引き出すことを目的としています。
体と心の緊張がほぐれ、自律神経のバランスが整い始めると、ふらつきや眼の違和感、倦怠感などが徐々に軽減し、「自分らしさ」が戻ってきたと実感される患者様も多くおられます。
次章では、なぜ東京や大阪といった遠方からも患者様が当院を訪れるのか、その理由と背景についてお話しいたします。
第7章 なぜ東京・大阪からも来院されるのか?
私たちの治療院があるのは、長野県須坂市という自然に囲まれた静かな土地です。一見すると都市部から離れたこの場所に、なぜ東京や大阪などの遠方からも患者様がわざわざ宿泊を伴って通院されるのでしょうか?その理由には、いくつかの明確な背景があります。
◆ 理由①:西洋医学と東洋医学を組み合わせた「専門的な神経鍼灸」
当院では、耳鼻咽喉科疾患や脳神経疾患に特化した鍼灸治療を40年以上にわたり実践しています。単なるリラクゼーション目的ではなく、「神経麻痺」「眼球運動障害」「ふらつき」など、複雑な症状に対応できる臨床経験を積み重ねてきたことが、他院との大きな違いです。
東京や大阪でも鍼灸院は数多く存在しますが、神経内科的視点と耳鼻咽喉科的知識をもとにした診察・治療を行っている施設はほとんどありません。そのため、「病院では異常なし」「原因不明」とされた患者様が、ネットで調べて当院にたどり着かれるのです。
◆ 理由②:長野の自然環境と“治るための時間”
フィッシャー症候群は、ストレスが引き金になることが多く、心身ともに“休息”が必要な疾患です。東京や大阪のような都市環境では、どうしても刺激が多く、十分な静養が難しいという声も少なくありません。
その点、須坂市の自然環境は、治療に専念するのに最適な場所です。山と空に囲まれ、静けさの中で鍼灸治療を受けられる時間は、患者様にとって「心を緩める」大きな力となります。通院のたびに無理をして都会の病院へ通うよりも、集中して1週間~2週間の治療に取り組むことで、症状の軽減が加速するケースも多く見られます。
◆ 理由③:提携宿泊施設と通院サポート
当院では、遠方からの患者様のために、提携している宿泊施設をご紹介しています。さらに、宿泊先から治療院までの送迎や、食事や過ごし方に関するアドバイスなど、療養に適した環境づくりもお手伝いしています。
この「治療+滞在型プログラム」は、ご家族の付き添いが必要な方、日常から離れてじっくり体を見直したい方にも好評です。実際、東京・大阪・名古屋などの都市圏から、多くの方がこのプランを利用して来院され、「もっと早く来ればよかった」とおっしゃいます。
次章では、こうした患者様が私たちを選んでくださる“決定的な理由”――「他院との違い」について、より具体的にご紹介していきます。
第8章 他院と違う、私たちが選ばれる理由
数ある鍼灸院の中から、なぜ私たち森上鍼灸整骨院が選ばれ続けているのか――
その理由は、単に「鍼を打つ技術」ではなく、「診る・測る・整える」という総合的なアプローチを一貫して行っているからです。
ここでは、他院とは一線を画す当院の強みについてご紹介いたします。
◆ ① 耳鼻咽喉科・神経疾患に特化した専門鍼灸
私たちは40年以上にわたり、顔面神経麻痺や突発性難聴、めまい、自律神経失調など、耳鼻咽喉科や神経内科の疾患に特化した鍼灸治療を研究・実践してきました。
フィッシャー症候群はまさに「神経」「眼筋」「平衡感覚」という領域が複雑に関与する疾患であり、一般的な「肩こり」「腰痛」中心の鍼灸院では対応が難しい分野です。
病院レベルの医療知識と東洋医学の経験が融合していること、それこそが当院の最大の特長です。
◆ ② 科学的根拠に基づく検査と可視化
当院では、以下のような「可視化できる検査機器」を用いて、患者様の状態を客観的に把握しています。
- ノイロメーター(自律神経測定):交感・副交感神経のバランスを数値で評価
- 皮膚温サーモグラフィ:自律神経の異常が体温分布として現れる
- エコー観察:血流や筋肉の状態を画像で確認
- 聴力検査・ティンパノメトリー:耳・平衡機能も網羅
これらの結果をもとに、治療計画を患者様ごとに調整する「科学的な鍼灸」を提供しています。
◆ ③ 根本改善をめざすアプローチ
一時的に症状を和らげることだけでなく、「なぜこの症状が出たのか?」「どうすれば再発を防げるのか?」を患者様と一緒に考え、生活環境やストレス要因にも踏み込みながら治療を進めます。
たとえば、姿勢・呼吸・睡眠・腸内環境・自律神経の変動など、細かい部分にまで目を向けることで、長期的な回復をめざします。
◆ ④ 信頼と安心感――紹介・口コミでの来院多数
当院の新規患者様の多くが、過去に当院を利用された方からの「紹介」や「口コミ」で来院されています。「どこに行っても改善しなかった」「診断がつかず不安だった」そんな方々が、安心して相談できる場所として信頼してくださっている証です。
次章では、こうした治療を終えた後の「再発予防」について、具体的にどのような取り組みが必要なのかをご紹介していきます。
第9章 フィッシャー症候群は「再発予防」が大切
フィッシャー症候群は一度発症すると、その後しばらくして自然に回復するケースも多く、「治ってよかった」と安心される方も少なくありません。しかし、実際には「完全に元通りになったわけではない」「再びふらつくようになった」「天気や疲れで症状がぶり返す」といった“再発”や“残存症状”に悩まされる方が多いのも事実です。
なぜ、フィッシャー症候群では再発予防が大切なのでしょうか?
◆ 自己免疫疾患の特徴「一過性ではない体質的要因」
フィッシャー症候群は自己免疫の異常が引き金となる疾患です。一度回復しても、ストレス・感染・疲労・睡眠不足などの要因が重なることで、再び免疫バランスが崩れ、同じような症状が出現することがあります。
つまり「体質的に自己免疫が過敏な状態」であることが背景にあるため、再発を防ぐには、ただ様子を見るだけではなく、継続的な体調管理と自律神経の安定化が重要になります。
◆ 再発予防のための具体的なアプローチ
私たちが実際に行っている再発予防の取り組みは以下のようなものです。
- 鍼灸による自律神経調整
継続的な施術で交感・副交感神経のバランスを整えることで、再び免疫が暴走するリスクを抑えます。 - 姿勢と呼吸の再教育
首肩まわりの緊張や浅い呼吸は、自律神経の乱れにつながります。正しい姿勢と腹式呼吸の指導を行います。 - 睡眠と生活習慣の見直し
夜型生活やスマートフォンの使用過多など、神経系に悪影響を及ぼす要素を丁寧に修正します。 - 心のケア(カウンセリング的対話)
症状に対する不安や社会復帰へのプレッシャーが、再発を誘発することもあります。安心して話せる場の提供も重視しています。
◆ 体が教えてくれる「予兆」を見逃さない
再発の兆候は、急に来るわけではありません。「最近よく疲れる」「めまいっぽい」「目がかすむ」「感情が不安定」など、体は必ず“サイン”を出しています。こうした予兆に早く気づき、早めに整えることが、再発防止の鍵です。
私たちは、患者様の“体の声”を丁寧に拾い上げ、その変化に合わせて施術内容や生活アドバイスを調整しています。
次章では、こうしたお悩みを抱えている方が、まず一歩を踏み出すための“無料相談”についてご案内いたします。
第10章 まずは無料相談から。あなたの症状、お聞かせください
フィッシャー症候群という診断名を初めて聞いたとき、多くの患者さまが強い不安を感じられます。
「このまま目が動かなくなったらどうしよう」
「ふらつきが治らなかったら仕事に戻れないかも」
「誰に相談したらいいか分からない」
――そのような悩みや不安を、私たちはこれまでにたくさんお聞きしてきました。
当院では、その第一歩として無料相談を受け付けております。
「検査では異常がないのに、なんとなく調子が悪い」
「病院の治療だけでは不安が残る」
「どこに相談すればいいのか分からない」
そんな方は、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
◆ メール・フォームで気軽に相談
電話が苦手な方、時間が取りにくい方でも安心して相談いただけるように、専用のメール相談フォームをご用意しています。現在の症状、経過、ご質問などを簡単にご記入いただくだけで、専門スタッフが丁寧に返信いたします。
◆ ご希望の方にはオンライン面談・来院プランもご提案
遠方にお住まいの方には、オンラインでの簡易面談や、宿泊を含めた治療通院プランもご案内可能です。特に東京・大阪など都市部から通院される方の多くが、事前に症状や目的を明確にされ、効率的な治療スケジュールを組まれています。
◆ “相談できる場所がある”という安心
フィッシャー症候群という病気の不安は、診断や治療だけで解決するものではありません。
“これからどうなるのか”“今の体調は正常なのか”“回復の見込みはあるのか”――こうした疑問や不安に、一緒に向き合うパートナーが必要なのです。
私たちは、治療院であると同時に、患者さまの“よりよく生きるための伴走者”でありたいと願っています。
◆ 最後に
このブログを読んでくださったあなたが、もしご自身やご家族のことで悩んでおられるなら――
「ちょっと聞いてみようかな」と思ったその気持ちが、回復への大切な一歩になるかもしれません。
あなたの不安や疑問に、真摯にお応えいたします。
まずは、お気軽にご相談ください。
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