毎日続く痛みやけいれん、めまい…「なぜ私だけ?」と思っていませんか?
突然始まった顔の激痛、止まらない顔のけいれん、原因不明のめまいや耳鳴り。病院では「脳血管圧迫症候群」と診断されたものの、「なぜこんな病気になったのか」「手術以外に方法はないのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、この病気には従来の脳外科では見落とされがちな根本原因があります。今日は、多くの患者さんが疑問に思っている「なぜ血管が神経を圧迫するようになったのか」について、体の歪みと血管の変化という新しい視点からお話しします。
そもそも脳血管圧迫症候群って何?どんな症状があるの?
脳血管圧迫症候群は、脳の中で血管が神経に触れて圧迫することで起こる病気です。症状は圧迫される神経によって違います。
三叉神経が圧迫されると、顔に電気が走るような激痛が起こります。歯磨きや洗顔、食事の時に突然「ビリッ」とした痛みが走り、あまりの痛さに動けなくなることもあります。
顔面神経が圧迫されると、自分の意思とは関係なく顔の筋肉がピクピクとけいれんします。最初は目の周りだけだったのが、だんだん頬や口の周りまで広がることが多く、人と話すのが恥ずかしくなってしまう方もいます。
舌咽神経が圧迫されると、のどの奥に激痛が走ります。飲み込む時や話す時に突然痛みが起こり、食事が困難になることもあります。
あまり知られていませんが、第八脳神経(聴神経)が圧迫される場合もあります。この場合、片側の耳鳴りやめまい、聞こえにくさが主な症状となります。メニエール病と間違われることも多く、見過ごされがちな病気です。回転性のめまいで立っていられなくなったり、耳の中で「ザー」「キーン」という音が鳴り続けたりします。
病院では「加齢が原因」と言われたけれど、本当にそれだけ?
多くの病院では「年齢とともに血管が蛇行して神経に触れるようになった」と説明されます。確かに加齢は関係していますが、では「なぜ血管が蛇行するのか」「なぜ同じ年齢でもこの病気になる人とならない人がいるのか」については、詳しく説明されることは少ないのが現状です。
実は、血管が蛇行する背景には、私たちの日常生活の中に隠れた原因があります。それが「体の歪み」と「血管の変化」です。
体の歪みが血管を変形させるメカニズム
現代人の多くが抱えている姿勢の問題が、実は脳血管圧迫症候群と深く関係しています。
スマートフォンやパソコンを長時間使う生活により、頭が前に突き出た姿勢(ストレートネック)になっている方がほとんどです。この姿勢が続くと、首の骨の自然なカーブが失われ、頭と首をつなぐ血管の通り道が狭くなったり、曲がったりします。
デスクワークで肩が前に丸まった姿勢も問題です。肩甲骨周りの筋肉が硬くなり、鎖骨の下を通る血管が圧迫されます。すると、脳への血流が不足し、体は何とか血液を送ろうとして血管に負担をかけます。
長時間座っていることで骨盤が歪むと、背骨全体のバランスが崩れます。これにより、全身の血液循環が悪くなり、脳への血流にも影響が出ます。
これらの歪みにより血管への負担が続くと、血管は本来の真っ直ぐな形を保てなくなり、だんだんと蛇行するようになります。そして、蛇行した血管が神経に触れることで、様々な症状が現れるのです。
動脈硬化が血管蛇行を悪化させる理由
年齢とともに進む動脈硬化も、血管蛇行を悪化させる重要な要因です。しかし、動脈硬化は単なる老化現象ではありません。
体の歪みによって血流が悪くなると、血管の壁に余計な負担がかかります。血液がスムーズに流れずに乱れて流れることで、血管の内側が傷つきやすくなります。この傷を修復しようとして、体は血管の壁を厚く硬くしていきます。これが動脈硬化です。
硬くなった血管は、柔軟性を失います。本来なら血流の変化に合わせて伸び縮みできる血管が、硬いホースのようになってしまいます。そうなると、血流の変化に対応できず、血管は曲がったり蛇行したりしやすくなります。
一度曲がった硬い血管は、元の形に戻ることが難しく、時間とともにさらに変形が進んでしまいます。
従来の手術治療の限界とは
現在、脳血管圧迫症候群の治療として行われている微小血管減圧術は、蛇行した血管と神経の間に小さなクッション(テフロンなど)を挟んで、直接的な接触を避ける方法です。
確かにこの手術により症状が改善する方も多くいらっしゃいます。しかし、この治療法には限界があります。それは「なぜ血管が蛇行したのか」という根本原因に対処していないことです。
体の歪みや血管の硬化といった根本的な問題が解決されないまま時間が経つと、他の血管も蛇行したり、同じ血管がさらに変形したりして、症状が戻ってくる可能性があります。また、手術には全身麻酔のリスクや入院の負担もあります。
根本から改善するための新しいアプローチ
症状の根本改善のためには、血管が蛇行する原因そのものに対処することが重要です。
まず、体の歪みを整えることから始めます。正しい姿勢を取り戻すことで、血管への不必要な負担を減らし、血流を改善します。特に、頭と首の位置関係を正常に戻すことで、脳への血流がスムーズになります。
次に、血管の柔軟性を取り戻すための取り組みです。適度な運動により血管の内側の細胞を活性化し、血管壁の弾力性を改善します。また、深い呼吸により自律神経のバランスを整え、血管の収縮と拡張を正常化します。
生活習慣の見直しも重要です。血管の老化を防ぐ栄養素を積極的に摂取し、質の良い睡眠により体の修復機能を高めます。ストレスを適切に管理することで、血管への負担を軽減します。
今日からできる改善方法
正しい姿勢を意識しましょう。デスクワークの際は、モニターを目線の高さに調整し、1時間に一度は立ち上がって首や肩を動かします。スマートフォンを見る時は、画面を目線の高さまで上げるよう心がけます。
首と肩の緊張をほぐしましょう。お風呂上がりに首をゆっくりと左右に回したり、肩甲骨を寄せるように腕を後ろに引いたりします。痛みがない範囲で、毎日少しずつ続けることが大切です。
深い呼吸を練習しましょう。4秒かけて鼻から息を吸い、7秒間息を止め、8秒かけて口から息を吐きます。これにより自律神経が整い、血管の状態も改善されます。
血管に良い食べ物を摂取しましょう。青魚に含まれるDHAやEPA、緑茶のカテキン、ナッツ類のビタミンEなどは、血管の健康維持に役立ちます。
希望を持って取り組んでいただきたいこと
脳血管圧迫症候群は確かに辛い病気ですが、根本原因を理解し、適切に対処することで改善の可能性があります。手術という選択肢だけでなく、体全体のバランスを整えるアプローチにより、多くの方が症状の軽減を経験されています。
症状が重い場合は無理をせず、まずは専門医にしっかりと相談することが大切です。その上で、今回お話しした根本改善のアプローチを併用していくことで、より良い結果が期待できるでしょう。
一人で悩まず、希望を持って治療に取り組んでください。小さな変化の積み重ねが、必ず大きな改善につながります。
※本記事の内容は医学的な診断・治療に代わるものではありません。症状がある場合は必ず専門医にご相談ください。
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