
「急に片方の耳が聞こえづらくなり、耳鼻科で『突発性難聴』と告げられた…」
突然の出来事に戸惑い、これからどうなるのかと強い不安を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。
耳鼻科でステロイド治療などを受けながら、「本当に治るのだろうか?」「治るまでの期間はどれくらいかかるのか?」「回復過程で何か兆しはあるの?」と、様々な情報をお探しになっていることでしょう。
突発性難聴は、残念ながら「必ず治る」と断言できる病気ではありません。しかし、どのような場合に回復しやすいのか、その後の経過をある程度予測するための「回復の兆し」、すなわち「予後因子(よごいんし)」と呼ばれる医学的な判断材料がいくつか報告されています。
この記事では、突発性難聴の回復の可能性について、医学的な情報に基づきながら、回復過程や治るまでの期間、そして耳鼻科の標準的な治療で改善しなかった場合に考えられることについて、分かりやすく解説します。
突発性難聴のより詳しい原因や症状については、以下のページで網羅的に解説しています。
→ 突発性難聴とは?原因から治療法までを専門家が解説
※出典 全日本病院出版会 ENTONI No.183 「突発性難聴update」
「回復の兆し」となる代表的な予後因子

突発性難聴は、原因がはっきりと分かっていないため、回復の経過には大きな個人差があります 。どのような方が回復しやすいのか、あるいは回復が難しいのか。医学研究では、統計的に「このような傾向がある」という予後因子がいくつか報告されています 。
<回復しやすい傾向(予後良好)>
- 年齢が若い
- 発症から治療開始までの期間が短い
- 発症時の難聴の程度が軽い(高度難聴ではない)
- めまいを伴っていない
- 聴力検査のグラフが「低音障害型」「上向型」など特定の形をしている
<回復が難しい傾向(予後不良)>
- 高齢である
- 治療開始が遅れた(発症から時間が経っている)
- 発症時の難聴が重度(「聾(ろう)」と呼ばれる全く聞こえない状態)である
- 回転性のめまいを伴っている
- 聴力検査のグラフが「水平型」「下降型」など特定の形をしている
このほかにも、健康な方の耳の聴力が良いこと 、高血圧や糖尿病(耐糖能異常)がないこと なども、回復に関係する因子として報告されています。
ただし、これらはあくまで「統計的な傾向」です。 予後が悪いとされる条件に当てはまるからといって、決して「治らない」と決まったわけではありません。ご自身の状況を悲観せず、今できることに目を向けることが大切です。
突発性難聴の「回復過程」と「治るまでの期間」
突発性難聴は、治療をしなくても約3割~6割の方が自然に回復するとも言われています。もし回復する場合、その多くは発症してから2週間以内に聴力の改善が見られることが多いとされています。
耳鼻科で行われるステロイド治療なども、この「発症早期」に集中して行われるのが一般的です。
しかし、残念ながら、発症から2~3ヶ月以上が経過しても残ってしまった聴力障害は、その後に回復することが難しくなると考えられています。
もしステロイド治療で治らなかったら…?

耳鼻科の標準治療であるステロイドの全身投与(点滴や内服)で十分な効果が得られなかった場合、医師の判断によっては、次のような「二次的治療(サルベージ療法)」が提案されることがあります。
- ステロイド鼓室内投与: 鼓膜に注射して、ステロイド薬を直接耳の中に投与する方法です。
- IGF-1局所投与: ステロイドとは別の「インスリン様細胞増殖因子1(IGF-1)」という薬剤を、特殊なジェル(ゼラチンハイドロゲル)と共に耳の中に投与する方法です。
これらの治療法は、ステロイドの全身投与で効果がなかった方への次の選択肢として研究されています。
しかし、こうした治療にも、薬を注入する際に鼓膜に穴が残ってしまう「鼓膜穿孔」などのリスクが伴う場合があります。
そして、これらの二次的治療を行っても、すべての方が回復するわけではありません。治療がうまくいかなかった場合、「難聴」や「耳鳴り」、そして高度難聴に伴う「ふらつき感」が後遺症として残ってしまうケースも、残念ながら少なくないのが現状です。
なぜ標準治療で改善しないのか?

突発性難聴は、単なる「耳の病気」ではなく、「体の歪み」「自律神経の乱れ」「血流の悪化」といった、全身の問題が背景に隠れていることが多いのです。
また、耳鼻科の標準治療(ステロイドや高圧酸素など)は、主に内耳の「炎症」を抑えることを目的としています。しかし、根本的な「血流不足」や「体の歪み」が解決されなければ、十分な効果が得られない、あるいはステロイドの副作用(血糖値の上昇など)が逆に血流を妨げる足かせになってしまうケースもあると考えられます。
原因①:首や背骨の「歪み」
耳鼻科では耳の検査が中心ですが、多くの方に首や背骨の「側弯(そくわん)=横方向の歪み」が見られます。 背骨が歪むと、耳や脳に血液を送る非常に大切な血管(椎骨動脈)が圧迫され、内耳への血流が悪化している可能性があります。
原因②:自律神経の乱れ(血流の悪化)
強いストレスや生活習慣の乱れは、自律神経のバランスを崩します。多くの方が交感神経(体を緊張させる神経)が優位になりすぎて、手足や耳の周りの血管が収縮し、血流が悪い状態になっています。特に「ふくらはぎの温度が低下」している方が目立ちます。
原因③:血流が滞りやすい「梗塞体質」
ふくらはぎの温度が低いことは、血流が滞りやすく、血栓(血の塊)ができやすい「梗塞(こうそく)体質」のサインでもあります。 もし、ご家族(直系の近親者)に脳梗塞や心筋梗塞を発症した方がいる場合、ご自身もその体質を受け継いでいる可能性があります。 この体質は、突発性難聴だけでなく、将来的に重大な全身疾患にもつながる恐れがあるため、特に注意が必要です。
回復を諦める前に、ご自身の「体」を知ることから始めませんか?
当院は、長野県須坂市で40年以上にわたって延べ110万人の患者さんと向き合い、これまでに施術を行った突発性難聴の患者さんは、14万人にのぼります。
来院される患者さんはすべて「耳鼻科の標準治療では改善しなかった」方々で、わたしたちは聴力検査及び全身検査から「回復を妨げている根源」を突き止め、お体の状態に合わせた効果的な専門治療をご提案しています。
<当院で行う精密検査>
※耳の専門検査:
聴力検査、耳管機能検査、鼓膜の動きの検査
※全身の状態を可視化する検査
・医療用サーモグラフィ: 自律神経のバランス、体表温度、血流状態を詳細に分析します。
・循環器用エコー: 首や手足の血流の状態をリアルタイムで確認します。
・モアレトポグラフィ: 体の歪み(特に首や背骨)を精密に測定します。

ステロイド治療が終わっても聴力が戻らない場合、後遺症を残さないためには、できるだけ早くご自身の体が本来持っている「免疫力」や「自然治癒力」を高めるための根本的なアプローチを開始することが望ましいです。当院の専門治療では、87.9%の患者さんに何らかの改善が見られています。
実際に改善された方の声
少しずつ聴力が戻ってきました
「もう治らないかもしれない…」 「お医者様は忙しそうで、聞きたいことも聞けない…」
もしあなたが今、そのような不安や悩みを抱え、治療に対して前向きな気持ちを持ちながらも一歩を踏出せずにいるのなら、どうか諦めないでください。
ご自身の体の状態を詳しく知り、根本的な原因に目を向けることが、回復への第一歩となります。 私たちは、ご自身の体としっかり向き合い、本気で改善を目指したいと願うあなたを全力でサポートします。
当院の「突発性難聴」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。
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