突発性難聴は治るのか?自然経過を解説

突発性難聴は治るのか?|自然経過や注意が必要なサインについて詳しく解説

何の前触れもなく片耳が聞こえなくなる「突発性難聴」。
大きなショックと不安の中、耳鼻科で「原因不明です」「少し様子を見ましょう」と言われ、本当に元の耳に戻るのか、心配な気持ちでいっぱいなのではないでしょうか。

実際に、突発性難聴は自然に治ることもあります。しかし、すべての人が同じように回復するわけではなく、中には注意が必要な「治りにくいサイン」が隠れていることも事実です。

この記事では、突発性難聴の自然な経過について、医学的な報告を基に分かりやすく解説します。ご自身の症状と照らし合わせながら読み進めていただくことで、今後の回復のために何をすべきか、そのヒントが見つかるかもしれません。

突発性難聴のより詳しい原因や症状については、以下のページで網羅的に解説しています。
突発性難聴とは?原因から治療法までを専門家が解説

※出典 全日本病院出版会 ENTONI No.54 「突発性難聴」

突発性難聴は自然に治ることもあるの?

「突発性難聴は自然に治りますか?」というご質問は、私たちが最も多く受ける質問の一つです。

結論から言うと、治療をしなくても聴力が回復する「自然治癒」というケースは、確かに存在します 。海外の報告によると、特別な治療を受けなかった患者さんのうち、約32%から57%の方に何らかの聴力の改善が見られたというデータもあります 。

しかし、この数字を見て「何もしなくても治るんだ」と安心してしまうのは、少し早いかもしれません。この「自然に治る」という経過には、実はいくつかの傾向が見られます。

自然に治りやすいケース・治りにくいケースの違い

もしご自身の症状が「治りやすいケース」に当てはまるなら、少し心強いかもしれません。逆に、「治りにくいケース」に当てはまるなら、「様子を見る」だけでは大切な時間を失ってしまう可能性があります。

医学的な報告を基に、それぞれの特徴を見ていきましょう。

【自然に治りやすいケースの特徴】

  • めまいがない
  • 聴力の低下が比較的軽い(会話が聞き取れる程度)
  • 低い音だけが聞こえにくい「低音障害型」の聴力

【自然に治りにくい、注意が必要なケースの特徴】

  • ぐるぐる回るような、強いめまいから発症した
  • キーンというような高い音が聞こえにくい
  • ほとんど音が聞こえない、聾に近い状態

特に、「めまい」と「高音域の難聴」。この2つの症状が当てはまる方は、自然な回復が難しい傾向があるため、注意が必要です。

「少し様子を見ましょう」という言葉の裏には、こうした「治りやすいケース」である可能性が考えられます。しかし、もしご自身の症状が「治りにくいケース」に当てはまるなら、ただ待つだけで本当に良いのでしょうか。

もし自然に治らなかったら…放置するリスクとは?

突発性難聴の治療で最も大切なことの一つが「時間」です。

一般的に、発症してからおよそ1ヶ月ほどで聴力が固定してしまうと言われています 。聴力が固定してしまうと、そこからの回復は非常に難しくなり、難聴だけでなく、辛い耳鳴りや耳が詰まった感じ(耳閉感)がずっと残ってしまう可能性もあります。

だからこそ、もしご自身の症状が「治りにくいサイン」に当てはまるのであれば、早期に適切な対応を考えることがとても重要になるのです。

なぜ耳鼻科の標準治療で改善しないことがあるの?

毎日多くの患者さんを診ているお医者様は、本当に多忙です。そのため、一人ひとりの身体の隅々まで時間をかけて診察することが難しいのが現状かもしれません。

耳鼻科では、耳の中の状態を診て、ステロイドなどのお薬で炎症を抑える治療が中心となります。これは非常に大切な標準治療ですが、回復を妨げている原因は、必ずしも耳の中だけにあるとは限らないのです。

改善しにくい方には、身体の構造にいくつかの共通点が見られます。

  • 首や背骨のゆがみ
    背骨が左右に曲がっている(側弯)と、首の骨の中を通って耳や脳に血液を送る大切な血管(椎骨動脈)が圧迫され、血流が悪くなっていることがあります。
  • 自律神経の乱れによる「冷え」
    ストレスなどで自律神経が乱れると、身体の表面温度が低下し、全身の血行が悪くなります。
  • ふくらはぎの「冷え」
    「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの温度が低い方は、全身の血を巡らせる力が弱く、血行不良の体質である可能性があります。

つまり、耳の中の問題だけでなく、「耳と脳への血流」という、身体全体の構造的な問題が、お薬の効果を妨げ、回復を遅らせているのかもしれません。

諦めるのはまだ早いかもしれません|回復のためにできること

「治りにくいサインに当てはまる…」 「お医者様の治療でも良くならなかった…」

そう感じて、不安な気持ちを抱えている方もいらっしゃると思います。ですが、諦めるのはまだ早いかもしれません。

私たちは、長野県須坂市という場所で、長野県須坂市で40年以上にわたり、専門治療一筋で延べ110万人の患者さんと向き合ってきました。

その中でも「突発性難聴」は特に専門としており、これまでに標準治療で改善しなかった14万人を超える方々を診てきた実績があります。

私たちは耳だけでなく、身体全体を詳細に調べることで、回復を妨げている「本当の原因」を見つけ出すことから始めるため、私たちの専門治療によって、87.9%の方に何らかの改善が見られています。

当院では、一般的な聴力検査に加えて、以下のような専門的な検査機器を揃えています。

  • 聴力検査・耳管機能検査・鼓膜の動きの検査:耳の基本的な機能を詳細に調べます。
  • 医療用サーモグラフィ:自律神経の状態や全身の「冷え」を可視化します。
  • 循環器用エコー:心臓や血管の状態、血流を直接観察します。
  • モアレトポグラフィ:身体のゆがみをミリ単位で正確に測定します。

これらの検査を組み合わせることで、あなたの回復を妨げている根本的な原因が「背骨のゆがみ」なのか、「血行不良」なのか、あるいは複数の原因があるのかを突き止め、一人ひとりに合わせた最も効果的な治療計画をご提案することができます。

医師には相談しづらいこと、ご自身の身体のこと、今後の不安など、どんな些細なことでも構いません。まずは私たち専門家に、あなたの声をお聞かせいただけませんか。

私たちは、その不安な気持ちに、真剣に向き合うことをお約束します。

当院の「突発性難聴」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。
突発性難聴 専門ページはこちら

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Profile

院長 / 吉池 弘明

頭の中は、つねに愛する家族と鍼治療のことでいっぱい。 耳鼻科疾患治療への探究心が強く、日々新たな治療法を模索する「はり・きゅうの日生まれ」62歳。 お医者様とは違った角度からの聴力検査と全身検査を取り入れ、のべ25万人を検査。 全国から来院する患者さんへの治療成果を上げている。

院長 / 吉池 弘明