
「ある日突然、片方の耳が聞こえなくなった…」
「もしかして、突発性難聴かもしれない…」
今、この記事を読んでくださっているあなたは、ご自身や大切なご家族の耳に起きた突然の異変に、大変な不安を感じていらっしゃることと思います。
インターネットで情報を探す中で、「突発性難聴が一日で治った」というような話を見つけて、少しだけ希望を持ったり、あるいは「自分の症状とは違う…」とさらに落ち込んだりしているかもしれません。
この記事では、そんな私たちの経験と医学的な知識をもとに、「突発性難聴は一日で治るのか?」という疑問に、誠心誠意お答えします。そして、もしあなたが耳鼻科の治療で改善せず、先の見えない不安の中にいるのなら、回復のために知っておいてほしい「大切なこと」をお伝えします。
突発性難聴のより詳しい原因や症状については、以下のページで網羅的に解説しています。
→ 突発性難聴とは?原因から治療法までを専門家が解説
※出典 全日本病院出版会 ENTONI No.183 「突発性難聴update」
結論から言うと、突発性難聴は一日では治りません
まず、とても大切なことからお話しします。医学的な診断基準を満たす「突発性難聴」が、発症してたった一日で治ることは、まず考えられません。
突発性難聴とは、「突然に発症する原因不明の高度な感音難聴」と定義されています 。治療をしなくても自然に回復するケースもありますが、その場合でも回復が起こるのは典型的には発症してから2週間以内とされています 。
「一日で治った」という話は、この医学的な常識とは大きく異なります。では、なぜこのような情報が出回っているのでしょうか?
「一日で治った」の正体は、別の症状かもしれません

私たちの経験上、「一日で治った」というケースのほとんどは、突発性難聴と症状が似ている、次のような原因によるものだと考えています。
- 耳管機能不全: 飛行機に乗った後や、風邪をひいた後などに起こる一時的な耳の詰まりです。あくびなどで耳管が通れば、すぐに症状が消えることがあります。
- 非常に軽度な急性低音障害型感音難聴: 突発性難聴よりも回復しやすいと言われる難聴です。ごく軽症の場合、短期間で改善することがあります。
- 心因性のもの: 強いストレスなどが原因で、一時的に聞こえにくさを感じる状態です。
これらは、内耳の細胞がダメージを受ける突発性難聴とは根本的に異なります。症状が似ているために、「突発性難聴が一日で治った」という誤った情報として広まってしまったのかもしれません。
もし一日で症状が消えても、安心は禁物です

ここで、もう一つ非常に重要なことをお伝えします。 私たちは、突発性難聴を「耳梗塞」、つまり耳の中で起こる梗塞だと考えています。脳梗塞や心筋梗塞と同じように、耳へ栄養を送る血管が何らかの原因で詰まったり、血流が極端に悪くなったりすることで発症するという考え方です。
もし、この「耳梗塞」が一時的に起こり、24時間以内に自然に回復したとしたら…。 それは、脳梗塞の前触れである「一過性脳虚血発作(TIA)」のような、体からの危険なサインである可能性があります。
症状が消えたからといって「治った」と自己判断してしまうと、血流を悪くしている根本的な原因は体に残ったままです。その結果、今度はもっと重い症状で再発したり、回復が難しくなったりする危険性も考えられます。
耳鼻科で改善しなかった方へ。回復を妨げる「体の特徴」
耳鼻科の先生が行う治療は、現在の医学で最も標準的で重要な治療です。 しかし、その治療だけでは改善しにくい方々には、耳だけでなく、「体全体」に回復を妨げる原因が隠れていると私たちは考えています。
<回復しにくい方の3つの共通点>
1.首や背骨のゆがみ
背骨や首が曲がっていると、耳や脳へ向かう大切な血管が圧迫され、物理的に血流が悪くなっている方が非常に多いです。
治療前

治療後

2.自律神経の乱れと「体の冷え」
ストレスなどから自律神経が不調になると、血管が収縮し、耳の中の血流も悪くなってしまいます。
3.ふくらはぎの機能低下(梗塞体質)
「全身の血流を巡らせるポンプであるふくらはぎの働きが弱いと、血液が滞りやすい「梗塞体質」となり、「耳梗塞」の引き金になります。
耳鼻科の治療で改善が見られない場合、こうした体全体の構造や血流、自律神経の問題が、あなたの回復を邪魔しているのかもしれません。
なぜ、病院で治らなかった耳の悩みが改善するのか?
「発症後2週間」というゴールデンタイムを過ぎると、自然治癒は難しくなると言われます。しかし、あきらめるのはまだ早いです。
私たち「森上鍼灸整骨院」は、長野県須坂市で40年以上にわたり、専門治療一筋で延べ110万人の患者さんと向き合ってきました。 その中でも「突発性難聴」は特に専門としており、これまでに14万人を超える方々を診てきた実績があります。
その経験から、耳だけでなく上記のような体の根本原因にアプローチすれば、発症から3ヶ月程度は順調に回復していく方が多くいらっしゃると分かっています。
まず、あなたの体の状態を正しく知るために、聴力検査はもちろん、体のゆがみを調べる「モアレトポグラフィ」、自律神経の状態を確認する「医療用サーモグラフィ」、血流の状態を見る「循環器用エコー」などで全身を詳細に検査します。
そうして回復を妨げている本当の原因を見つけ出すことで、あなたに合った効果的な治療をご提案できるのです。事実、私たちの治療で87.9%の患者様に何らかの改善が見られています。
実際に改善された方の声
聴力が回復してきた
突然耳が聞こえなくなるという体験は、本当に辛く、孤独なものです。一人で悩みを抱え込まず、どうか希望を捨てないでください。あなたの体全体と向き合うことで、回復への道が拓けるかもしれません。
当院の「突発性難聴」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。
→ 突発性難聴 専門ページはこちら
「自分の症状でも改善の可能性があるか知りたい」「できるだけ早く相談したい」という方は、下記の無料相談フォームからお気軽にご連絡ください。
→ 無料相談フォームはこちら