【要注意】突発性難聴の初期症状とは?重症化のサインも解説

突発性難聴|初期症状と重症化のサインを詳しく解説

突発性難聴は誰にでも起こりうる病気ですが、発症後の対応が聴力の回復に大きく影響します。特に、耳鼻咽喉科での標準的な治療を受けても、なかなか症状が改善しないとお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では突発性難聴の初期症状について、医学的な情報を基に、分かりやすく解説します。ご自身の症状と照らし合わせながら、ぜひ最後までお読みください。

突発性難聴のより詳しい原因や症状については、以下のページで網羅的に解説しています。
突発性難聴とは?原因から治療法までを専門家が解説

※出典 金原出版 「EBMからみた突発性難聴の臨床」
金原出版 「急性感音難聴 診療の手引き(2018年度版)」  

突発性難聴とは?3つの大きな特徴

突発性難聴は、文字通り「突然」耳が聞こえにくくなる病気です 。医学的には以下の3つの特徴があるとされています 。

高度な感音難聴:多くの場合、音が聞こえる仕組みのうち、内耳やそれ以降の神経のどこかに障害が起こります 。

突然の発症:いつ、何をしている時だったか思い出せるほど、急に症状が現れます 。

原因が不明:はっきりとした原因が分からないことがほとんどです 。

これって突発性難聴?主な初期症状をチェック

突発性難聴の最も代表的な初期症状は、急な聞こえにくさ(難聴)です 。しかし、難聴以外にも、以下のような症状を伴うことが多くあります。

症状症状を訴える患者さんの割合
耳鳴り約90%
耳の詰まった感じ(耳閉塞感)約66%
めまい約40%~50%

これらの症状は、難聴と同時に、あるいはその直前・直後に現れることがあります。

※突発性難聴に「予兆」はありません

「何か前触れはありますか?」というご質問をよくいただきますが、基本的に突発性難聴には予兆や前駆症状はありません。何の前触れもなく、突然発症するのがこの病気の特徴です。

【要注意】特に気をつけたい初期症状のサイン

突発性難聴の初期症状で重症化しやすい耳鳴りやめまい

同じ突発性難聴でも、初期症状の現れ方によって、その後の経過が異なる場合があります。ここでは、特に注意していただきたい症状のサインを3つご紹介します。

1. 耳鳴りの「音」の種類

当院のこれまでの経験から、耳鳴りの音の種類によって、症状の重さや治りやすさに一定の傾向があることが分かっています。

治りにくい傾向がある耳鳴り

  • 「ザー」という低い音:重症化しやすく、回復が難しいことが多いです。
  • 「キーン」という高い金属音

比較的治りやすい傾向がある耳鳴り

  • 「ジー」「ブーン」といった音


耳鳴りの音の種類は、どの高さの音が聞こえにくくなったか(障害された音域)によって変わります。

2. 「めまい」が起こるタイミング

めまいは突発性難聴でよく見られる症状ですが、発症するタイミングによって重症度が異なる場合があります。

  • 難聴の後にめまいが始まった場合:ステロイド治療が効きやすい傾向があります。
  • めまいの後に難聴が始まった場合:重症化しやすく、ステロイド治療が効きにくいケースが多いです。

めまいを伴う場合は、聴力だけでなく平衡感覚を司る機能まで障害が及んでいる可能性があり、聴力の回復が思わしくない傾向にあります

3. 「音が響く」症状

初期症状として、音が割れたり、響いたりして聞こえることがあります。この症状は、ご本人にとって非常に大きな精神的ストレスとなりやすいのが特徴です。ストレスから自律神経が乱れ、気持ちが落ち込んでしまう(うつ状態)方も少なくありません。心のケアも含めた対応が大切になります。

こんな症状は突発性難聴ではないかも?

もし突然の難聴と合わせて、以下のような症状がある場合は、突発性難聴ではなく、

脳の病気など他の重篤な原因も考えられます

  • 激しい頭痛や発熱
  • 顔や手足のしびれ、麻痺
  • ろれつが回らない
  • 物が二重に見える

これらの症状がある場合は、迷わずすぐに救急外来などを受診してください。

耳鼻科の治療で改善しなかった方へ

「ステロイド治療を続けたけれど、聴力が戻らない」 「お医者様から『これ以上は難しい』と言われてしまった」

突発性難聴の治療では、多くの場合ステロイド剤が使われますが、残念ながらすべての方に効果が現れるわけではありません。当院には、そうした耳鼻咽喉科での標準的な治療で改善が見られなかった患者さんが全国からいらっしゃいます。

これまでのべ14万人の患者さんを診てきた経験から、こうした方々には、お体にいくつかの共通した特徴があることが分かってきました。

  1. 首や背骨の歪み:歪むことで、耳や脳へ血液を送る大切な血管(椎骨動脈)が圧迫され、血流が悪くなっている。
  2. 自律神経の乱れ:ストレスなどにより自律神経が乱れ、手足など体の表面温度が低下している。
  3. ふくらはぎの冷え:「第二の心臓」とも呼ばれるふくらはぎの血行が悪く、血液が滞りやすい体質(梗塞体質)になっている。

これらの特徴は、耳だけの問題ではなく、体全体の血流や自律神経のバランスが、聴力の回復を妨げている可能性を示唆しています。

森上鍼灸整骨院にできること

当院では、長野県須坂市で40年間、突発性難聴の専門治療に取り組んできました。耳鼻咽喉科での治療で改善しなかった患者さんに対し、独自の全身検査を行うことで、聴力回復を妨げている根本的な原因を探ります。

  • 聴力検査・耳管機能検査
  • 医療用サーモグラフィによる体表温度の測定
  • 循環器用エコーによる血流検査
  • モアレトポグラフィによる体の歪み分析

これらの詳細な検査に基づき、お一人おひとりの体の状態に合わせた効果的な治療をご提案することで、87.9%の患者さんに何らかの改善が見られています。

実際に改善された方の声

ひどいめまいと耳鳴りが改善


「もう治らないと諦める前に、一度話を聞いてみたい」 「自分の体の状態を詳しく知りたい」

そう思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、患者さんが抱える不安に寄り添い、共に回復への道を歩んでいきたいと考えています。

当院の「突発性難聴」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。
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Profile

耳鼻咽喉科 認定鍼灸師 / 吉池 加奈

持ち前の陽気さで周囲をぱっと明るくさせるムードメーカー。 興味を持ったものには一直線、休日は韓国料理食べ歩きや推し活で忙しく過ごす。 顔面と耳の解剖学を極めたのち、美容鍼と耳鼻科疾患の治療を専門に取り組んでいる。

耳鼻咽喉科 認定鍼灸師 / 吉池 加奈