
「早く治したいから、一生懸命顔を動かしている」 「筋肉が落ちないように、低周波治療器を使っている」 「硬いものを噛んでリハビリしている」
もし、あなたが今、回復のためにこのような努力をしているとしたら… 今すぐやめてください。
その「良かれと思ってやっている行動」が、実は神経の回復を妨げ、一生残る後遺症(病的共同運動など)を引き起こす最大の原因になっている可能性があるからです。
この記事では、40年以上にわたり7万2千人以上の顔面神経麻痺患者さんを診てきた私たちが、医学書(ガイドライン)と臨床経験に基づいて、「治療中に絶対に避けるべき5つの具体的行動」と、回復を早めるための正しい過ごし方について解説します。
【NG行動1】無理に動かす・低周波治療(電気マッサージ)

最も危険で、絶対に避けてほしい行動です。 「動かさないと固まる」という不安から、以下のようなことをしていませんか?
- 低周波治療器を顔に当てる
- 鏡の前で「イーッ」と強く顔を歪める(百面相)
- 無理やり目や口を動かす
◆なぜダメなのか?「混迷再生」の恐怖
顔面神経は、脳から「目」や「口」に向かって伸びる電線のようなものです。ウイルスで傷ついた神経は、一度切れた電線をつなぎ直すように、1日1ミリ程度のスピードで再生していきます。
この再生中に、強い電気刺激や無理な運動(粗大な随意運動)を加えると、神経が方向を見失い、「口に行くべき神経が目に繋がってしまう」という事故が起きます。これを医学的に「迷入再生(混迷再生)」と呼びます。
一度間違って繋がると、「口を動かすと目が勝手に閉じる(病的共同運動)」という後遺症が一生残ってしまいます。 医学的にも、急性期の低周波治療や強力な運動は「有害である(推奨度D)」として強く禁止されています。
【NG行動2】硬いもの・熱いものを食べる(食事の注意点)

「ガムを噛んでリハビリしよう」「熱いスープを飲もう」としていませんか? これも、神経の混迷再生を招く危険な行動です。
◆食べてはいけないもの・避けるべき食べ方
医学書に特定の「禁止食品」はありませんが、神経を守るために以下のものは避けてください。
・ガム、スルメ、硬い肉など
強く噛む動作(咀嚼)は、表情筋にも強い力がかかります。これが「粗大な運動」となり、神経の混迷再生を誘発します。
・熱すぎるもの、冷たすぎるもの
麻痺した唇は感覚が鈍くなっているため、火傷をする危険があります。また、ストローを使って強く吸い込む動作も、口輪筋への過度な負担になります。
【正しい食事法】
できるだけ柔らかいものを、ゆっくりと噛んで食べてください。 特に重要なのは、「口を動かす時に、一緒に目が動かないように意識する」ことです。食事中、無意識に目が動いてしまうのを防ぐため、軽く手で目を押さえながら食べるのも有効です。
【NG行動3】顔や手足を冷やす(寒冷曝露)

神経の再生には、大量の血液(酸素と栄養)が必要です。 しかし、ステロイド治療を受けた後の患者さんは、副作用やストレスで自律神経が乱れ、体温が著しく低下している(免疫力が下がっている)ことが、当院のサーモグラフィ検査で分かっています。
◆避けるべき行動
- 冬場の外出時に顔を出す: マスクやマフラーで完全に覆ってください。
- 冷房の風を直接浴びる
- 冷たい飲み物のガブ飲み: 内臓を冷やすと、全身の免疫力がさらに下がります。
神経は寒さに非常に弱いです。顔だけでなく、手足やお腹もしっかり温め、免疫力を上げることが回復への近道です。
【NG行動4】目の乾燥を放置する(角膜の保護)

顔面神経麻痺になると、まぶたが完全に閉じなくなったり、瞬きが減ったりします。 ここで一番怖いのが「角膜(黒目)の乾燥」です。
角膜は一度傷つくと再生しません。乾燥を放置して角膜が混濁すると、視力が永久に低下してしまう恐れがあります。
【正しいケア】
寝る時は、眼軟膏を塗り、医療用テープでまぶたを閉じて貼る、または眼帯をして乾燥を防ぐ。
日中はこまめに点眼薬をさす(防腐剤なしの人工涙液など)。
【NG行動5】ストレスを溜め込む(2階建てのストレス)

顔面神経麻痺の原因はウイルスですが、そのウイルスが暴れ出した根本原因は「ストレスによる免疫力の低下」です。
さらに発症後は、「顔が変わってしまった」というショックや、「治るのか」という不安が重なり、ストレスが「2階建て」の状態になっています。 日本人は我慢強い方が多いですが、このストレスを放置すると、自律神経(交感神経)が興奮し続け、血管が収縮して神経への血流が途絶えてしまいます。
【正しい過ごし方】 「安静に」と言われますが、家に閉じこもって悩み続けるのは逆効果です。 サングラスやマスクをして散歩に出たり、好きな音楽を聴いたりして、副交感神経(リラックス神経)を優位にする時間を作ってください。
病院治療の後に、本当にすべきこと
病院でのステロイド治療は「炎症を止める」ためには不可欠ですが、低下してしまった免疫力を戻したり、神経の再生を直接促したりする治療ではありません。
「あとは薬を飲んで待つだけ」と言われて不安な方は、神経の再生力を高め、後遺症(混迷再生)を防ぐための専門的なケアを検討してください。
私たち「森上鍼灸整骨院」は、長野県須坂市で40年以上にわたり、専門治療一筋で延べ110万人の患者さんと向き合ってきました。
その中でも「顔面神経麻痺」は特に専門としており、これまでに標準治療で改善しなかった7万2千人を超える方々を診てきた実績があります。
私たちは、あなたの回復を妨げている「冷え」や「神経の過緊張」を科学的に検査し、後遺症を残さないための専門治療を行います。
治療前

治療後

●医療用サーモグラフィ
ステロイド後に低下した「体温(免疫力)」や「血流」の状態を可視化します。
●低周波を使わない専門治療
後遺症のリスクがある電気治療は一切行わず、独自の技術で顔面神経への血流を改善します。
●正しいリハビリ指導
患者さんの回復段階に合わせた、混迷再生を防ぐための正しいリハビリ(マッサージ法など)を指導します。
このアプローチにより、病院で「後遺症が残るかもしれない」と言われた患者さんでも、当院の治療を受けられた方の82.5%に何らかの改善が見られています。
自己流のケアで後遺症を残してしまう前に、ぜひ一度私たちにご相談ください。 「何をすべきで、何をすべきでないか」を、あなたの症状に合わせて的確にアドバイスいたします。
当院の「顔面神経麻痺」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。 → 顔面神経麻痺 専門ページはこちら
「自分の症状でも改善の可能性があるか知りたい」「できるだけ早く相談したい」という方は、下記の無料相談フォームからお気軽にご連絡ください。 → 無料相談フォームはこちら
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