突発性難聴のめまい|治りにくい理由と長引かせない注意点

めまいから始まった突発性難聴が治りにくい理由を詳しく解説

「ある日突然、耳が聞こえにくくなった…」

突発性難聴と診断され、ただでさえ大きな不安を抱えている中、さらに「めまい」が重なると、そのつらさは計り知れません。

「世界がぐるぐる回るような、立っていられないほどのめまい」 「フワフワ、ゆらゆらする感覚がずっと続いている」 「耳の治療をしているのに、めまいだけが良くならない…」

病院で処方されたお薬を飲んでも症状がすっきりと改善せず、「このまま治らないのではないか」と先の見えない不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事は、そのようなお悩みを抱えるあなたのために書きました。

なぜ突発性難聴でめまいが起こるのか、その関係性を分かりやすく解説し、症状を長引かせないために知っておいていただきたい大切なことをお伝えします。

※出典 全日本病院出版会 ENTONI No.54 「突発性難聴」

なぜ?突発性難聴と「めまい」が一緒に起こる理由

耳の奥(内耳と呼ばれます)には、音を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」という器官と、体のバランスを保つ「前庭(ぜんてい)・三半規管(さんはんきかん)」という器官が、隣り合わせで存在しています。

突発性難聴は、この蝸牛への血流が悪くなったり、ウイルスに感染したりすることで起こると考えられています。

突発性難聴のめまいが関係する内耳の構造

問題は、蝸牛と前庭・三半規管がとても近い場所にあるということです。そのため、蝸牛で起きたトラブルが、お隣の平衡感覚のセンサーにまで影響を及ぼしてしまうことがあります。その結果、難聴と同時に「めまい」という症状が現れるのです。

つまり、耳の聞こえの問題と、体のバランスの問題は、同じ「内耳」という場所でつながっているのです。
突発性難聴のより詳しい原因や症状については、以下のページで網羅的に解説しています。
突発性難聴とは?原因から治療法までを専門家が解説

あなたのめまいはどのタイプ?症状から分かること

突発性難聴に伴うめまいは、症状の現れ方によって、少し性質が異なる場合があります。

ケース①:強い「めまい」から始まった突発性難聴

突然、回転性の激しいめまい(天井や周りの景色がぐるぐる回る感覚)が起こり、その後に難聴や耳鳴りに気づくタイプです。

私たちのこれまでの経験上、このタイプの突発性難聴は、回復に時間がかかる傾向があり、特に注意が必要です。

激しい回転性のめまいは数日で治まることが多いのですが、その後も「フワフワする」「雲の上を歩いているような」といった、ふらつきの症状が1年、2年と長く続いてしまうケースも少なくありません。

これは、自律神経のバランスが大きく乱れ、体の回復力が低下しているサインでもあります。症状を長引かせないためにも、できるだけ早い段階で耳だけでなく、体全体の状態を見直すアプローチを始めることを強くお勧めします。

ケース②:難聴が起こり、数日後に「めまい」が出てきた

最初に難聴や耳鳴りが起こり、1〜2日経ってからめまいが現れるタイプです。こちらは、めまいから始まった突発性難聴よりも、比較的回復しやすい傾向にあります。

ただし、注意したい点もあります。突発性難聴の初期治療では、炎症を抑えるためにステロイドが使われることが多くあります。このステロイド治療の副作用の一つとして、骨がもろくなる可能性が指摘されています。

それにより、平衡感覚を司る器官にある「耳石(じせき)」という小さな石が剥がれやすくなり、三半規管に入り込んでしまうことがあります。これが、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」という、別の種類のめまいを引き起こす原因になることがあるのです。

「頭を特定の方向に動かした時に、数十秒ぐるっとめまいがする」という場合は、この可能性も考えられます。

なぜ、病院で治らなかった耳の悩みが改善するのか?

病院の治療は、突発性難聴の回復において非常に重要です。しかし、それでもなかなか改善しない場合、耳だけではなく、あなたの「体全体」に目を向ける必要があるのかもしれません。

実は、私たちは長野県須坂市で40年以上にわたり、鍼灸治療一筋で延べ110万人の患者さんと向き合ってきました。
その中でも「突発性難聴」は特に専門としており、これまでに14万人を超える方々を診てきた実績があります。その中で、症状が長引きやすい方には、いくつかの身体的な共通点があることに気づきました。

共通点①:自律神経の乱れによる「体の冷え」

体が常に緊張状態にあると血管が縮こまり、全身の血流が悪くなります。特に「手足がいつも冷たい」「お腹を触るとひんやりする」と感じる方は、耳へも十分な血液(酸素や栄養)が届きにくい状態かもしれません。

治療前

体温が低下した突発性難聴のめまいがある方のふくらはぎ

治療後

体温が改善した突発性難聴のめまいがある方のふくらはぎ

共通点②:「第二の心臓」の機能低下

足元の血液を心臓へ送り返すポンプである「ふくらはぎ」が冷えて硬くなっていると、全身の血の巡りが滞り、当然、耳への血流も悪化してしまいます。これは、血の塊(血栓)ができやすい「梗塞体質」とも関連が深い状態です。

体の中から回復力を高めるアプローチ

私たちは、病院とは異なる視点から、この「全身のバランス」を整えることに特化してきました。耳の状態はもちろん、自律神経の働きや血流を専門の検査機器で丁寧に確認し、体の中から回復力を高めるアプローチを行うことで、これまで87.9%の患者さんに何らかの改善が見られています。
特にめまいを伴う突発性難聴は、初期の対応がその後の経過を大きく左右します。

実際に改善された方の声

職場に復帰できた


もし、あなたが今の治療に限界を感じ、先の見えない不安の中にいるのなら、どうか一人で抱え込まないでください。あなたの症状の背景には、必ず原因があります。 私たちと一緒に、その原因を見つけ、改善への道を一歩ずつ歩んでいきませんか。

当院の「突発性難聴」に対する専門的なアプローチは、下記の専門ページで詳しく解説しています。
突発性難聴 専門ページはこちら

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Profile

耳鼻咽喉科 認定鍼灸師 / 吉池 加奈

持ち前の陽気さで周囲をぱっと明るくさせるムードメーカー。 興味を持ったものには一直線、休日は韓国料理食べ歩きや推し活で忙しく過ごす。 顔面と耳の解剖学を極めたのち、美容鍼と耳鼻科疾患の治療を専門に取り組んでいる。

耳鼻咽喉科 認定鍼灸師 / 吉池 加奈